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同窓会長祝辞

瑞桜会(人文社会学部同窓会)

瑞桜会会長
野村 圭一

瑞桜会会長
野村 圭一

 名古屋市立大学開学70周年おめでとうございます。
 令和2年(2020)は、名古屋市立大学にとっては記念すべき年となりましたが、世界的にも歴史に残る年となりました。世界中で猛威を振るい、人々の命を脅かし、日常生活を一変させた新型コロナウィルスは、いまだに収束する気配を見せず、私たちに不安を与え続けています。このような時だからこそ、科学的な根拠に基づき、感情に流されない冷静な判断が求められています。一方でソーシャルディスタンス(社会的な距離)を保つことが、社会的な、人と人とのつながりをも断ってしまうことにならないよう、他人の気持ちを思いやり、心の距離を近づけていくことが必要なのかもしれません。
 私ども人文社会学部同窓会は平成12年(2000)に第1期生が卒業するタイミングに合わせて設立され、本年は設立から20年の節目の年となりました。名古屋市立大学70年の歴史に比べれば、まだまだ歴史の浅い同窓会ではありますが、人間の成長に例えれば成人式を迎える年であり、社会に対して一定の責任を果たしていかなければならない時期になったとも言えます。
 名古屋市立大開学70周年を迎える今年が、私たち人文社会学部卒業の一人一人に対して、来し方を振り返り、地域社会の行く末を考える節目の年となったことは、とても意味のあることだと思います。現在、各分野の第一線で活躍する卒業生の一人一人が、持続可能な地域社会と地球社会を形成する人材として、さらなる活躍をしてくれることを願って止みません。
 最後になりましたが、これまで同窓会活動を支えていただいた同窓生の皆さま及び多くの教職員の方々に感謝を申し上げるとともに、今後ますますの発展を目指す名古屋市立大学に対しまして温かいご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。