祝辞・挨拶

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研究科長・病院長挨拶

芸術工学部・芸術工学研究科

芸術工学研究科長
水野 みか子

 名古屋市立大学芸術工学部は、平成8年(1996)4月、日本で初めて総合大学に設置された芸術工学部としてスタートし、その後平成12年(2000)には大学院博士前期課程、平成14年(2002)には同後期課程が設置されました。以来、教育・研究両面において、「デザイン」という言葉を「構想」や「設計」を射程範囲とする広い意味で捉え、現代社会の諸問題や未来の実現可能な見透しを包括的に考えています。学際分野としての情報処理、ファシリティマネジメント、環境デザイン、都市計画、プロダクトデザイン、デジタル通信、マルチメディア・クリエーション、ヘルスケアデザインなどに取り組み、これまで、日々変化する社会に対応する組織や教育範囲を柔軟に展開させてきました。
 今日、人工知能が生活の様々なシーンに浸透するなか、人間を理解することはますます重要になっていますが、芸術工学部・研究科は、技術の研究・習得に加えて、人と自然を深く知り、持続可能社会に向けて、モノのデザインとコトのデザインのバランスをはかり、希望と共感をもってデザインすることを目指しています。現在、情報環境デザイン学科、産業イノベーションデザイン学科、建築都市デザイン学科という三学科構成で、時代のトレンドに寄り添いつつ、デザインの力によって現象や出来事の裏に潜む社会的問題を掘り起こし、戦略的に解決策を見いだし、モデルやシステム、あるいは感性に直感的に訴える作品を生み出しつづけています。
 名古屋市立大学開学70周年を祝福するとともに、芸術工学部・研究科も新たな時を築くべく、世代を超えて持続可能なプロジェクトに挑戦していきます。