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オープンカレッジNo.3「がんなんて怖くない!~がん治療の最前線~」


最新医学講座:オープンカレッジ 令和元年度 第3期のご案内
  • [開講日程] 令和元年11月8日(金)~令和2年1月10日(金)
  • [応募受付期間] 令和元年9月30日(月)~令和元年10月18日(金)
  • [選考結果] 令和元年10月30日(水)
  • [コーディネーター]名古屋市立大学病院 乳腺外科 部長/遠山竜也
がんの治療は日進月歩で進歩しています。従来は、手術療法、化学療法(抗がん剤治療)、放射線療法の三つががん治療の主体でしたが、最近では、免疫療法という第四のがん治療法が登場し、患者さんの治療選択肢が広がりました。しかし、それぞれの治療法には利点と欠点があります。また、がんの種類やそのタイプ、さらには進行度によって、より適切な治療法はしばしば変わります。したがって、それぞれの治療法の特性をよく理解しておくことは、実際に病気になったとき医師が提示した治療法を正しく理解する上でとても重要となります。本シリーズでは、主要ながんの最新治療をそれぞれの分野のエキスパートの先生にわかりやすくご紹介頂きます。

第1回 11月8日 (金)

肺がん手術療法の最前線

名古屋市立大学病院 呼吸器外科 中西 良一

日本人の癌死亡の中で最も多い「肺がん」に対し、外科治療の必要性や外科治療までの検査、そして標準的な外科治療内容について、その歴史とともに解説いたします。さらに、20世紀末に起こった大きな外科治療の変化が、肺がんの外科治療に対しどのように影響してきたかを説明いたします。具体的には、開胸術から胸腔鏡手術、そしてロボット手術への変遷を解説するとともに、世界とは異なった日本独自の変化についても説明いたします。本講演では、当科の取り組みとして世界でも稀な進行がんに対する胸腔鏡手術の術式開発についても解説致します。

第2回 11月15日 (金)

乳がんなんて怖くない! 乳がん治療の最前線

名古屋市立大学病院 乳腺外科 近藤 直人

乳癌に対する治療は主に手術、薬物療法、放射線治療からなります。特に薬物療法に関してはこの20年ほどで大きく変遷してきてきました。これまでの、抗癌剤治療、内分泌療法に加え、分子標的薬の登場により、各患者さんの癌の特性に合わせた治療が導入されるようになり、術後の生存率、再発率も大きく向上してきています。本講義においては、乳癌の生物学的特性、またそれに合わせた最新の治療戦略について話をさせて頂く予定です。

第3回 11月22日 (金)

肺がん薬物療法の最前線

名古屋市立大学病院 呼吸器内科 前野 健

肺癌は、我が国のがん死亡原因として最も多い難治がんの1つですが、その薬物療法はここ数年で劇的な変化を遂げています。治療成績の向上に伴い、長期生存例も少なくない時代となりつつあります。肺癌は大きく非小細胞肺癌と小細胞肺癌に分けて、治療方針を決めます。薬物療法には、従来からの抗癌剤に加え、分子標的薬、さらに免疫療法が登場しましたが、その選択には癌細胞における特定の遺伝子や蛋白を調べておく必要があります。本講義では、肺がんと闘う薬物療法の最前線について副作用対策も含めてお話します。

第4回 11月29日 (金)

これであなたも皮膚がんを見分けられる 最新の皮膚がん診断と治療

名古屋市立大学病院 皮膚科 加藤 裕史

皮膚がんは本邦では頻度の少ないがんの一つですが、高齢化に伴って近年増加傾向にあります。早期発見、早期治療を行うことで転移を起こしたり命に関わらないうちに治療が可能なものもありますが、中にはシミやイボ、ほくろなどと間違われやすいものもあり、そのまま放置されてしまう例も経験します。今回の講演では皮膚がんに対する早期診断のポイント、近年急激な進歩を見せている皮膚がん治療など、幾つかのトピックスを中心にご説明をさせていただきたいと思います。是非お聞き頂き、今後の生活に役立てて頂ければと思います。

第5回 12月6日 (金)

婦人科がん治療の最前線

名古屋市立大学病院 産科婦人科 西川 隆太郎

婦人科がんの中で特に知っておきたいのは、発症する人口の比較的多い"子宮頸がん"、"子宮体がん(子宮内膜がん)"、"卵巣がん"の3つのがんです。最近の新しい治療の開発などにより、少しずつそれらの治療成績は向上してますが未だに治療に苦慮する状況も多々あります。この講座では、各種婦人科がんにおける初期発見のための、自覚症状をはじめとした注意すべきポイントや、がんになったあとの経過、治療の実際、それら治療における治療成績などをわかりやすく説明します。また、近年話題になっている「がんの遺伝」についても触れたいと思います。

第6回 12月13日 (金)

消化器がん治療の最前線

名古屋市立大学病院 消化器内科 片岡 洋望

日本人の最新のがん統計によればがん罹患数の第1位は胃がん、第2位が大腸がん、死亡数でも大腸がんが2位、胃がんが3位と、消化器がんの診断治療はがん治療のなかでも重要な位置を占めている。がんの局所治療としては、内視鏡的粘膜下層剥離術や光線力学療法、手術不能な進行がんに対しては、抗癌剤、分子標的薬による薬物療法、また免疫チェックポイント阻害剤による免疫療法が臨床の場に登場してきている。最新の消化器癌治療につき紹介したい。

第7回 12月20日 (金)

消化器がん手術療法の最前線

名古屋市立大学病院 消化器外科 瀧口 修司

消化器外科領域のがん手術は、1990年代の内視鏡(腹腔鏡)手術の導入により低侵襲化がかなり進んでいる。お腹にカメラを挿入し、その視野の中で行う腹腔鏡手術は、傷を小さくするだけでなく、拡大視野で手術操作ができるため、より精密な手術が可能となった。しかしながら、技術的に難しいところもあり、施設間での技術格差など課題も残されている。これらの問題に対し、最近ではロボット手術の導入に注目が集まっている。本セミナーでは、その最前線を紹介する。

第8回 1月10日 (金)

がんに対する放射線療法の最前線

名古屋市立大学病院 放射線科 石倉 聡

放射線治療は一般的に副作用が少なく生活の質を保つことができる治療法です。この講義では放射線治療の基礎知識と最新の話題についてお話しします。最先端の放射線治療装置にはトモセラピー、トゥルービーム、サイバーナイフ、粒子線治療装置などがあり、これらを駆使することでいくつかのがんでは切らずに治すことができます。また、放射線治療だけでは不十分な場合には手術や化学療法、免疫療法などを組み合わせた集学的治療が必要になります。放射線治療はまだまだ十分に知られてはいませんが、この講義でよりよく知っていただければと思います。