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なごや看護生涯学習公開講演会


本講演会は、地域の保健医療職者が求めている知識、情報、話題などを提供し、結果として市民の皆様に提供する医療の質向上に貢献することを目的としています。

その時々の医療情勢をふまえてテーマを選定し、その分野でご活躍の講師をお招きして、年1回開催しています。

お知らせ

2025年度なごや看護生涯学習公開講演会を開催します。

テーマ:認知症になっても自立した生活を長く保つために~認知症専門医の立場から~
講師:木下彩栄先生
   京都大学医学部人間健康科学科 教授
   神経内科専門医、認知症専門医、認知症サポート医、認定内科医
日時:2025年12月5日(金)18:00~19:30
場所:名古屋市立大学病院 3階大ホール

講演要旨:
本邦では、現在、認知症とその前段階の軽度認知障害(MCI)の人を合わせると約1000万人になると推計されています。これは、高齢者の約30%を占めるとされ、高齢化に伴い喫緊の課題となっています。そこで、認知症医療の現状について、本講演では以下の3つのテーマでお話をさせていただきます。
①認知症の大半を占めるアルツハイマー型認知症については、約2年前に新規治療法が導入されました。これは、アルツハイマー病の原因物質にアプローチするというこれまでにない性質の薬剤です。この薬剤を使用できる方は、ごく初期のアルツハイマー病の方のみで、早期発見がますます重要になりました。本講演では、この治療法によって大きく変わった認知症医療についてお話しします。
②認知症は、症状が出る20年以上も前から徐々に進行する病態であることが分かってきました。それでは、無症状な時期からどんな生活をしたら良いのでしょうか?現在わかっている「予防に役立つ生活習慣」について科学的なエビデンスを交えてお話します。
③2024年に認知症基本法が施行され、認知症の方も尊厳を持って住み慣れた地域で暮していただくことが大きなテーマとなっています。認知症を発症した場合、家庭内外でどのような点に気を付ければ安心・安全に暮らしていけるのかということについて生活面からお話しします。
これらのお話が、明日からの皆様の生活にお役に立つことができれば幸いです。