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感染予防看護学


所属教員

所属教員一覧
(令和4年7月1日現在)
役職 氏名 研究室
教授 矢野 久子 407
准教授 安岡 砂織 601
講師 吉川 寛美 508
助手 中嶋 未佳 215

感染予防看護学のメンバーの集合写真

左から、安岡、吉川、中嶋、矢野

研究室紹介

主な教育・研究活動を以下にお示しします.
学部での看護学ゼミ生(3年・4年生)では,学部での看護学臨地実習において疑問に思ったことや将来看護職として進みたい領域の感染予防ケアについて論文クリテイーク等を行いながら学習しています.また,ゼミ生で共通したテーマを決めて研究計画・実験(培地作成を含む)・解析・考察などをゼミ生が協働して行っています.ゼミ生のテーマをお示しします.
  • 水・蜂蜜レモン水を使用しての口腔ケアの効果の検討〔平成14年度〕
  • スタンダードプリコーションの重要性~環境や皮膚・白衣の汚染からの検討〔平成15年度〕
  • 簡便で効果的な手洗いの検討〔平成16年度〕
  • 有機物付着が速乾式擦込式消毒薬の効果への影響〔平成17年度〕
  • 手指衛生に使用する製剤の違いによる除菌効果の比較〔平成18年度〕
  • 手洗い後の頭髪および顔への接触による手指汚染状況〔平成19年度〕
  • 院内感染予防のための腕時計装着による衛生的手洗いの効果〔平成20年度〕
  • 速乾式手指消毒薬の使用量別の消毒効果の比較〔平成21年度〕
  • 手袋の脱ぎ方と手洗いの有無における感染汚染とアルコール擦式消毒薬の効果〔平成22年度〕
  • 易感染状態にある患者が安全に手拭きタオルを使用するためのタオルの汚染状況の検討〔平成23年度〕
  • 洗面所までの移動困難な患者に対するウエットテッシュによる手指衛生の有用性に関する検討-体位別拭き取り部位からの考察-〔平成23年度〕
  • うがい液の持続的効果に関する微生物学的検討~水、緑茶、モンダミンセンシテイブR、イソジンRガーグルの効果の比較~〔平成24年度〕
  • 速乾性擦式手指消毒薬を用いた手指消毒の方法と使用量による効果の比較〔平成25年度〕
年1回,名古屋市立大学病院を感染予防対策の観点から見学をしています.臨地実習ではなかなか伺えない部門(感染制御室・中央臨床検査部・薬剤部・栄養部門・SPDなど)を見学します.この機会に学生さんたちは,病院全体で取り組む感染予防に関する理解を深めています.
また,平成22年度からは,名古屋市立大学病院看護部と共同で,看護実践能力の向上を目的に,学部学生から新人看護師の教育に広く活用できることを意図した「多重課題」,「採血」等のDVDを作成しています.
院生の多くは在職(臨床看護師や教員)のまま学修をしています.在職あるいは遠方からの通学のために,長期履修制度を活用していることが多いです.各人の研究テーマを尊重して討論が深められる研究室でありたいと思っています.

教員、院生および研究員

教育内容紹介

学部教育では,本物の看護とは何かを考える科目「看護学概論I」,無菌操作や注射などの看護技術を修得する科目「看護援助論IC」,複数患者を受け持つ場合の看護ケアマネジメント(緊急時や夜間の管理を含む)に関する理解を深める科目「看護提供システム論I」,看護研究I・II等の講義・演習科目に加えて,臨地実習I(看護学統合実習Ⅰ:看護管理実習),臨地実習J(看護学統合実習Ⅱ:看護統合実習)感染予防看護学領域などを担当しています.
研究科では,小児から高齢者まですべての発達段階の人々を対象に看護実践で欠かせない感染予防看護学を担当しています.感染予防は,病院はもとより各種施設,在宅など幅広い場で,適切な実践が求められます.例えば,手指衛生等の感染予防の基本的な技術に不備があると施設内感染が流行することがあります.感染予防できる質の高い看護ケア実践は,患者様にとっても看護学生や医療従事者にとっても重要です.このことを実感できるように教育・研究プログラムの構築を心がけています.

平成25年度 看護研究IIの発表会。感染予防看護学領域のゼミ生
前列3年生、後列4年生

研究内容紹介

感染予防看護学に関連する研究を幅広く探求しています.

研究科修了生の主なテーマをお示しします.
修士論文
  • 術前MRSA鼻腔内保菌者の術前mupirocin軟膏塗布による術後除菌効果の検討とその伝播経路による感染予防ケア
  • Group B Streptococcus(GBS)による垂直感染予防のための助産ケアに関する研究
  • 鼻咽喉内視鏡処置に関連した感染予防に関する研究
  • がん患児のClostridium difficile関連下痢症の予防に関する排泄ケアの研究
  • ICU入室中の気管挿管患者の感染予防のための口腔ケアに関する研究
  • 集中治療室における中心静脈カテーテル血流感染の要因に関する研究
  • 上部尿路感染予防のための清潔間欠自己導尿の実際と指導に関する研究
  • 重症心身障害児(者)施設における入所者と職員間のMRSA伝播と多職種職員による手指衛生遵守率に関する研究
  • 外来勤務に従事する多職種職員のウイルス性疾患に対する職業感染予防に関する研究
博士論文
  • 長期入院がん患児と家族に対するClostridium difficile感染症予防ケアに関する教育プログラムの開発に向けた研究
  • 新生児早発型GBS感染症予防のための母児ケアシステムの開発
  • 地域における耐性菌拡大防止システムの構築に向けた研究
  • 感染の有害事象から捉えた訪問看護における針刺し予防対策に関する研究

模擬の病室とナースステーションにおいて、複数患者に対する
看護ケア(吸引等)を実践している学生たち

複数患者への看護実践の様子を、リアルタイムで視聴・評価している学生たち

研究事例

日常的に名古屋市立大学病院と連携して感染予防対策の実践及び教育・研究活動を行っています.特に,看護部・中央臨床検査部・感染制御室とは感染予防の観点から連携を緊密にし,院内のケア改善活動や院生の研究活動を行っています.ICT(Infection Control Team)の一員として日々の実践に携わることで感染予防に関する研鑽を心がけています.

関連リンク