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クリティカルケア看護学


手術や救急医療・集中治療を受ける患者とその家族、このような人々をケアする看護師を対象とした研究を行っています。

所属教員

所属教員一覧
(令和5年10月1日現在)
役職 役職 研究室
教授 中村美鈴 211
准教授 益田美津美 217
助教 高崎 詩彩 215

研究室紹介

本研究室では、大学院生と共に、クリティカルケアを要する患者、家族への看護学を探究しています。具体的には、急性・重症患者のクリティカルな状況から回復を促すケア、重篤化やPICSの予防、代理意思決定に関する高度かつ専門的な看護実践を行うために必要な諸理論・モデル、ケア方法、治療環境に関して主体的に探究しています。
さらに、研究では、クリティカルケアを要する患者とその家族に対するこれまでの看護実践や事例の中で遭遇した事象から研究疑問を見出し、患者・家族ケアに対する最善のケア等につながる研究課題を探究し、学位論文を作成するための研究能力を修得できるよう講義・演習・研究ゼミを開催しています。
【研究室のメンバー】
2023年10月より中村美鈴教授が着任し、研究室のメンバーは、教授1名、准教授1名、助教1名で構成されています。
所属教員の担当科目・研究テーマ・業績の詳細については、教員紹介のページをご参照ください。
【大学院】
博士前期課程・後期課程では、クリティカルケア看護専門看護師教育コースと修士論文コースがあります。救急医療・集中治療を受ける患者とその家族に対する看護実践、このような人々をケアする看護師に関する研究など、自身の関心のあるテーマに沿って研究を行っています。
また、博士前期課程のクリティカルケア看護専門看護師コースは、文部科学大臣よりBP※として認定され、修了生の多くがクリティカルケア看護専門看護師として活躍しています。修士論文コース修了生は、教育研究者として教育の場で活動しています。
※BP(Brush up Program for professional):大学・大学院・短期大学・高等専門学校におけるプログラムの受講を通じた社会人の職業に必要な能力の向上を図る機会の拡大を目的に、大学等における社会人や企業等のニーズに応じた実践的・専門的なプログラム
詳しくはBPについてのページをご参照ください。

2023年10月

2023年10月

教育内容紹介

博士前期課程では、急性臓器障害や侵襲的治療によって生命の危機状態に陥った人の特徴や体験、患者や家族の看護問題や倫理的問題を検討しています。そして、患者の生命の維持、生理的機能の回復、苦痛の緩和、日常性の回復、セルフケア能力の回復/再獲得、QOL(生活の質)の向上を目的とした看護援助、家族への支援の方法を探究しています。
博士後期課程では、上記の内容をさらに発展させ、生命の危機状態に陥った人々の健康問題の探究と看護援助方法の構築を目指しています。
《専門看護師コース》
急性・重症患者看護専門看護師には緊急度や重症度の高い患者に対するケアとキュアの融合した直接的ケア、家族への支援、スタッフ間の調整などが求められます。最新の治療・看護の学修、事例に対する多面的な議論、職種間連携を考慮した実習を通して、高度な看護実践能力を有する看護師を養成しています。2007年度に設置され、2017年度から高度実践看護師(専門看護師)教育課程38単位となりました。

研究内容紹介

大学院生の関心に沿って、研究テーマを設定しています。具体的には、侵襲の大きな手術療法や救急医療・集中治療を必要とする患者とその家族、あるいは、このような人々をケアしている看護師を対象とした実態調査型の研究や介入研究を行っています。しかし、その多くが生命の危機状態場面における研究になりますので、対象者の選択やデータ収集方法、研究参加への説明と同意、研究実施施設の協力依頼など、検討すべき点がいくつもあります。そのため、学生は研究テーマの絞り込みや研究方法の検討に時間を要し、いろいろと悩んでいますが、研究指導教員との個別面談に加えて、月2回の大学院生ゼミ(前期課程・後期課程の学生と担当教員が参加)や院生室での学生間の情報交換などを通して、自分なりの研究に仕上げていきます。

研究事例

修了生の研究テーマ

  • 2018年度 博士前期課程
    平尾由香:集中治療室入室中に医療者から受けたケアに対する患者の快
    安井美和:集中治療を受けている患者の異変を察知した急性・重症患者看護専門看護師の臨床判断
    田中裕子:集中治療室で人工呼吸管理を受けた患者が全身清拭に対して抱いた感情
    平井亮:トランジションの視点でとらえた若年性脳卒中患者の発症から半年間の経験

  • 2017年度 博士後期課程
    江口秀子:救急看護師の臨床判断の実態と臨床判断能力育成に関する研究

  • 2017年度 博士前期課程
    遠藤優哉:集中治療室入室中に重症熱傷患者が感じている痛み
    須賀麻由里:自殺企図を繰り返す患者に関わる救命救急センターの医師・看護師の感情

  • 2016年度 博士後期課程
    森木ゆう子:救急場面における患者家族の特性・看護師の能力・システムの相互関係

  • 2016年度 博士前期課程
    上野沙織:慢性心不全の急性増悪で集中治療室に緊急入院した高齢患者の生活の様相
    宮崎直美:人工呼吸器装着中の患者が看護ケアによって体験した全人的苦痛

  • 2015年度 博士前期課程
    伊藤真規:突然の心肺停止で搬送された患者の家族への援助に関する看護師と医師の役割の認識

  • 2014年度 博士前期課程
    久野加奈:一般病棟における急変場面遭遇時の看護師の心理と対処行動
    伊藤美和:急性期病院に勤務する看護師の道徳的推論の実態
    中嶋武広:心臓血管外科手術を受けた患者の集中治療室再入室の実態と要因

  • 2013年度 博士前期課程
    間中美和:救急搬送され生命危機状態にある患者の家族の想い
    徳山博美:クリティカルケア看護領域の患者に対する「手を握る看護」の自律神経に及ぼす影響

  • 2012年度 博士前期課程
    川村知子:全人的な視点で分析した集中治療を受けている患者の苦痛とその要因―人工呼吸管理を受けた患者の分析―
    長尾大地:体位変換時の移動援助方法の違いが人工呼吸器装着患者の循環動態におよぼす影響
    土屋裕美:集中治療部門に勤務する看護師のターミナルケア態度の実態とその関連要因の分析

  • 2011年度 博士前期課程
    川舘昌美:急性増悪したがん患者の救命に関するICU看護師の認識

  • 2010年度 博士前期課程
    丸谷幸子:人工呼吸器装着患者の苦痛体験についての事例研究
    大野美香:救急医療における終末期患者の延命措置に関する家族の代理意思決定過程と影響要因
    杉浦幸恵:クリティカルケア領域における人工呼吸器装着患者の鎮痛・鎮静に対する看護師・医師の認識
    渡邉弥生:再潅流療法を受けた虚血性心疾患患者の自己効力とQOL(生活の質)の関連

  • 2009年度 博士前期課程
    竹中利美:経口気管挿管による人工呼吸器装着患者の口腔乾燥の評価方法と関連要因

  • 2008年度 博士前期課程
    中神克之:術前消化器がん患者のHealth Literacyの現象

  • 2007年度 博士前期課程
    山田順子:胃がん患者の手術後半年間の体験と対処に関する研究

  • 2006年度 博士前期課程
    柳生典世:心臓血管外科手術患者における術後せん妄発症と発症要因に関する研究

ご案内

クリティカルケア看護学では、以下の内容で定期的にゼミを開催しています。
• クリティカルケア看護学ゼミ:大学院生・修了生の研究能力・実践能力の向上、学生間や教員との交流、研究者・高度実践看護師としての姿勢の修得、英文抄読会の4点を主な目的としています。
• CNS勉強会:急性・重症患者看護専門看護師として活動している本学修了生と一緒に、専門看護師の役割と機能に関する理解を深めることを目的としています。