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医学部をめざす受験生のみなさんへ


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医学部長       髙橋  智
     新型コロナウイルス感染症の拡大を世界中のメディアが毎日のように伝えています。過酷な医療現場で自らの命を危険に曝しながら必死に働く医師たちの姿はとても感動的であり、多くの人々から感謝される存在です。確かに医師はきつい仕事です。しかし、病気を診断し治療することで人命を救助できる唯一の職業であり、人々の健康を守る素晴らしい仕事であることは間違いありません。
     皆さんはどのような医師を目指しますか? 誰にも負けない素晴らしい技術を持ったスーパードクターになりたいですか?救急の現場で人命救助の最先端で働く医師でしょうか?それとも地域に密着した人情味あふれる医師でしょうか?しかし医学部を卒業してから全ての人が病院、診療所などで働いているわけではありません。大学の基礎医学分野に進み、研究所に勤めて病気の原因究明、新薬の開発、診断技術の確立などの研究に従事し、最終的に大学教授や海外の研究者として活躍する人もいます。また、厚生労働省、WHOなどに勤めて医療行政に従事したり、起業してAI技術開発に取り組んだり、あるいは宇宙飛行士になるなど多種多様な職種に就くことが可能です。
     医学部に入学すると最初の1年は教養教育、2〜3年目に解剖学、生理学、生化学などの基礎医学から始まり、病理学、細菌学、薬理学などの基礎臨床医学へと進み、4年目に臨床医学を学び、5〜6年目に病院において臨床実習を受けます。最後に医師国家試験に合格して、晴れて医師になることができます。このようなスケジュールをみると常に勉強をしなければならないように見えますが、ほとんどの学生が多種多彩なスポーツや文化活動を満喫しています。また、基礎医学講座に所属して最先端の医学研究に従事することができる特別プログラム(MD-PhDコース)や、看護学部、薬学部の学生も含めた登山者の治療にあたる蝶ヶ岳ボランティア診療班、基本的な救命処置を学ぶ救命救急サークルなどの課外活動に参加することもできます。6年間の学生生活の中で様々な情報に触れ、また体験、経験をすることが将来の道を決めるのに役立つと思います。
     名古屋市立大学医学部は、令和3年に開校から数えて78周年を迎え、これまでに約5,100名の卒業生を輩出してきました。多くの諸先輩は、患者さんに寄り添う医療を大切にされ、それが名市大医学部のモットーです。令和3年4月からは名古屋市立東部・西部医療センターの2病院が医学部附属病院に加わったことで、全国医学部の中でも最大規模の附属病院群を擁することになりました。各病院の特徴・専門性を生かし連携体制を強化して地域医療に貢献しています。
     名古屋市立大学医学部は学生と教員の距離が近いことで知られており、様々な相談に対して親身になって応じてくれます。私ども医学部の教員は、皆さんが目指す医師像を実現するために最大限のお手伝いをいたします。医師になる強い信念を持った皆さんのご入学をお待ちしております。

名古屋市立大学 医学部長/髙橋 智