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国内ボランティア・インターンシップ(名古屋観光コンベンションビューロー)


【派遣先】名古屋観光コンベンションビューロー
国際文化学科では、学生が大学の外に出て、これまで生きてきた社会や文化と異なる環境を体験し、多様な人々と直接交流することで、生きた知識や実践力が養われることを期待して「展開科目D」を開講しています。
2023年度より、名古屋の魅力発掘と国内外への情報発信、観光案内所の運営などを行う公益財団法人名古屋観光コンベンションビューローが新たな研修先に加わりました。
参加者 人文社会学部 国際文化学科3年 高羽一幸さん
期間 2023年8月~9月(1回6時間×5回)
参加動機 大学生になった私は、『面白そうなことは やってみる』『迷った時はGO!』を基本方針とした。名古屋の歴史・文化や「観光」について興味があった私は 「面白そうだな」「GOだ」と思い、参加を希望した。
概要 観光に関するグループワーク、観光案内所での接客、観光情報の収集・発信、名古屋の観光拠点等の現地視察 等

主な研修内容

■1日目(8月15日)※名古屋地方に暴風警報が発令されていたため、自宅での遠隔研修
名古屋コンベンションビューローの各部署(MICE部・観光部・おもてなし部・総務部コンテンツグループ)の業務内容について説明を受けるとともに、午前・午後それぞれ課題を与えられ、限られた時間で準備を行い発表した。
【本日の課題】
  1. 最近の観光に関するニュース・情報についてプレゼンする準備をせよ。
  2. 他都市が開く公式観光案内のHPを調べ、本市のHPと比べて、それに関する感想・意見を発表する。
1の課題については、「5,000台湾$(23,000円相当)プレゼントキャンペーン」と「おてつたび」という旅行形態について発表。
2については、名古屋市と京都市・大阪市・奈良市・金沢市のHPを比較。構成はどこも類似しているものの、名古屋市に優位性がある「大規模イベントの誘致支援策」がHPの「第一面」からわかりにくいという問題提起と、「教育旅行」をクリックできるのは名古屋市だけであることから「名古屋が修学旅行の目的地とされるよう誘客により注力すべきである」等の発表を行った。
※MICEとは、ミーティング〔M〕・インセンティブ(報奨)旅行〔I〕・コンベンション〔C〕・イベント〔E〕を誘致すること
■2日目(8月18日)
【本日の課題】
トヨタ産業技術記念館と名古屋市科学館を見学して、その施設の状況を踏まえた「日帰り観光コース」を策定する。
トヨタ産業技術記念館では、担当の方から「館内トイレの場所・その状況」や「引率する人数と入口の幅(スムーズに入場できるか)」「観覧順路の確認(観覧時間)」等、視察のポイントについて助言をいただいた上で館内を見学。これほどきめ細やかな解説を施す展示館は、他に類を見ないと感じた。
名古屋市科学館は、子どもの頃から遊び場のように慣れ親しんだ場所であるが、他府県からの来館者数や体験型展示物のメンテナンスについて等、疑問に思っていたことを質問することができた。
視察後、これら2施設の状況を踏まえて、自分なりに策定した名古屋見学ツアーを発表した。
■3日目(8月21日)
栄 オアシス21 i(インフォメーション)センター 観光案内所で、窓口業務とイベント(マーブル染め)の補助
例えば「栄の近隣で有名なスイーツ店」と問われても、情報が欠如した私には最適な回答を起案することはできない。お客様はさまざまなリクエストをもって名古屋を旅行され、それに応えるサービスが次々と用意される。しかし 多様なサービスを、窓口が把握していなければ、それを提供できない。窓口担当者は、常に最新のサービス情報(新規サービスの内容・イベント・運用ルールなど)を把握する必要があり、窓口担当者の研鑽に敬服した。

オアシス21にある 観光案内所

オアシス21にある 観光案内所

マーブル染めの様子

マーブル染めの様子

■4日目(8月25日)
名古屋国際会議場(熱田区白鳥)とポートメッセなごや(金城ふ頭)を見学。MICEについて研修
■5日目(9月4日)
【最終課題】 名古屋で観光する人を増やすには どのような方策があるか?
  1. 国内客をターゲットとする
  2. 名古屋観光として何を題材に使うか(他都市と比較して名古屋がもつ魅力は何か)
  3. 対象とする観光客を分類して考察する
  4. 観光協会としては 何ができるのか
上記の課題について、他の研修生とスタッフの方4人で協議・検討を重ね、報告書を作成。グループとしてプレゼンテーションを行った。

プレゼンテーションの様子

プレゼンテーションの様子

インターンシップを終えて

都市の魅力は、「素晴らしい文化資産がある」「便利な周遊システムを備えている」「高級ホテルがある」「美味しいスイーツ店がある」と言うことだけで決まるのではない。「街の人が、旅人にどんな心で接したか」は、都市の印象を決める重要な要素である。その最前線にある観光案内所の研修では、スタッフの方々の「旅人のために 最善を尽くしたい」と言う熱意を感じることができた(バス停を問われた二人の観光客の後を追い、走って バス停を教えに行かれた)。「些細なこと」に思われるが、このようなホストのマインドが、都市の魅力を高めていく。これが「都市の底力」になると思う。
今回のインターンシップを終えて、私は 「名古屋の魅力を 如何にしてアピールするか」を常に考えるようになった。そして、「名古屋は 多くの素晴らしい魅力を持つ街であること」を再認識した。限られた機会であったが、この研修によって多くの貴重なことを学ぶことが出来た。
(インターンシップ報告書より抜粋)