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ESD・SDGs


気候変動や経済格差、差別や偏見といった現代的な諸問題は深刻化しています。それは、異常気象や不安定な経済状況、ヘイトスピーチ、ハラスメントといった現象からも明らかです。しかしながら、普段の生活に追われていると、こうした問題には無関係と思っている人や、誰かが、または国が対応すればよいと考えている人も少なくないかもしれません。今、国際社会で問題視されているのは私たち人間一人ひとりの生き方です。
深刻化する諸問題に対して、世界各国で取り組んでいこうという開発目標が2015年の国連総会で採択されました。2016年から2030年までの間に全17の目標を達成し、「誰一人取り残さない」持続可能な社会の実現を目指しました。それが、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)です。

人文社会学部のミッション~ESDを通したSDGs達成へのコミットメント

SDGs達成には、教育が鍵となります。人文社会学部ではSDGs達成にはESDが必要であると考え、学部のコアにESDを位置づけています。ESD(Education for Sustainable Development:持続可能な開発のための教育)は、平和や多文化共生、環境保全といった持続可能性に関わる諸課題と私たちの暮らしや営みとのつながりを考える教育活動です。本学部では、「自然や他者との関わりを通して地球社会および人間存在を問うとともに、私たち一人ひとりの『持続可能な生き方/あり方』を捉え直す教育」としてESDを説明しています。

本学部が重要視するESDの授業では、さまざまな「生きづらさ」の中で暮らしている他者の存在を知り、何が原因であるのかを多角的に捉えることが求められます。またその問題に自分自身の生活がどのように関わっているのかを考えていきます。子ども、若者、大人、高齢者、障がい者、女性、男性、セクシュアル・マイノリティ、先住民、外国にルーツのある人、教師、労働者、・・・・・・、誰も置き去りにすることなく、一人ひとりが生きられる社会をつくっていくために、考え、行動する学びを大切にしています。

ESD基礎科目

ESDとは何か、またSDGsに取り組むことがなぜ求められているのか、持続可能な社会とはどのような社会であるのかを学ぶESD基礎科目が設定されています。1年生から履修することができます。ここでは、持続可能性に関連する諸課題をまずは知ること、自身の「当たり前」を捉え直すことに挑戦します。国際社会で問題視される持続可能性に関連する課題を地球規模の課題と地域課題に分け、人間と自然、自己と他者、個人と社会という3つの観点から捉え直します(表参照)。

ESD基礎科目で扱うテーマ

地球規模の課題(前期) 地域課題(後期)
人間と自然 グローバル経済と環境保全 都市開発と自然との共生
自己と他者 多文化共生 自文化理解
個人と社会 人の移動とグローバル・シティズンシップ マイノリティとの共生

ここで扱う12テーマが私たち一人ひとりにどのように関わっているのかを考えます(図参照)。ここでの気づきをもとに各学科での専門教育のもとで、持続可能な社会形成に求められる知識やスキルを習得していきます。