名古屋市立大学 大学院人間文化研究科・人文社会学部

人間文化研究所

人間文化研究所長からのごあいさつ

人間文化研究所は、「豊かで人間らしい生き方のための持続可能な地域社会と地球社会をつくるための教育」を標榜する人文社会学部・人間文化研究科の附属研究所です。本研究所は「人間・地域・共生」の理念を掲げて、人文社会系の研究支援と成果発表支援を行います。2005年4月の開設以来、シンポジウムや共同研究プロジェクト、サイエンス・カフェやマンデーサロンの運営を通して、教員の研究支援と成果発表を行ってきました。最近の成果は、本WEBの各記事をご覧ください。

2020年度から、地域連携や名古屋高年大学鯱城学園との連携も人間文化研究所が担うことになりました。従来からの〈市民学びの会〉との連携を含め、市民により広く研究成果の還元を行います。研究支援についても、紀要『人間文化研究』の編集発行業務が加わり、教員だけでなく、大学院生・修了生の研究発表の場を確保します。

さて、持続可能な地域社会と地球社会をつくるために、人文社会学はどのようなことができるでしょうか。グローバル化の進展は、世界の様々な問題が、空間を超えて我々の生活へも影響を及ぼすことを意味します。人文社会学は医学と違い、病気を治すことはできません。しかしながら、病気と不健康を生む劣悪な社会環境を整え、混乱と難民を生む対立や不寛容を乗り越え、差別と格差を克服して人々の意欲を取り戻す、それらの知恵を生み出すことができます。世界を覆う問題は複雑かつ重いものがあり、一朝一夕には解決できませんが、本研究所の活動がその解決に少しでも寄与できれば、と思います。

2020年4月1日 名古屋市立大学人間文化研究所長 やまだあつし