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図書館・病院・附属施設

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イベント開催報告(2023年度)


名古屋市立大学寄附講座(近世名古屋学)開設記念 連続講座

第1回 信長の城-勝幡城から安土城へ-(8月20日開催)

 第1回目である今回は、夏休み中ということもあり、小学生から大学生まで多くの学生さんも参加され、抽選に当選した約500名の方に来場いただきました。

 第1部は千田嘉博特任教授が、勝幡城や小牧山城、清州城など、愛知県民に馴染みの深い城の特徴や構造について解説されました。城郭の復元CGなどをもとに、小牧山城の造りが安土城や京都の町造りに関係していたという解説もあり、これまでの定説を覆す新しい発見に会場は大盛況でした。

 第2部は名古屋城調査研究センター 原史彦主査、高等教育院 吉田一彦特任教授もパネリストとして加わり、伊藤恭彦なごや学研究センター長をコーディネーターに、パネルディスカッションを行いました。
 参加された方からは、「地域の歴史に興味がわいた」「城郭研究のモチベーションが高まった」「先生方の歴史愛、学問への愛に心を打たれた」という感想が寄せられました。

講座概要

≪第1回≫「信長の城-勝幡城から安土城へ-」
日時:8月20日(日曜日)午後2時から午後4時
場所:中区役所ホール
主催:名古屋市立大学 
共催:名古屋市、名古屋市教育委員会

第2回 秀吉の巨大城郭を読み解く-城郭考古学の世界へ-(11月23日開催)

 第2回目の今回は、抽選に当選された約700名の方に来場いただきました。
 
 第1部では、9月から近世名古屋学寄附講座に着任された千田嘉博教授が、大阪城や小田原攻めで築いた「一夜城」、慶長伏見地震(1596年)後の各地の城の耐震構造など、お城にまつわるエピソードをはじめ、当時の豊臣秀吉の人柄や心情まで、大変興味深い内容を解説されました。

 第2部では、千田教授とともに、名古屋市博物館の岡村弘子学芸員が、会場で寄せられた質問に回答されました。質問に対する答えだけでなく、そこから話題は広がっていき、会場の皆さんが熱心に聞き入っていました。
 参加された方からは「石垣の積み方の変化も分かり、城にもっと興味を持った」「夢中にさせる話し方で、とてもわかりやすかった」などの感想が寄せられました。

講座概要

≪第2回≫「秀吉の巨大城郭を読み解く-城郭考古学の世界へ-」
日時:11月23日(木曜日・祝日)午後2時から午後4時
場所:伏見ライフプラザ鯱城ホール
主催:名古屋市立大学
共催:名古屋市、名古屋市教育委員会

第3回 家康の城の特色-城の歴史的意義を探る-(2月11日開催)

 第3回は、「家康の城の特色-城の歴史的意義を探る-」をテーマに、約2.2倍の抽選に当選された市民約800名の方々が熱心に講座に耳を傾けました。
 第1部では、各地の城の石垣修復に携わる佐賀大学の宮武正登教授をゲストに、「石垣に見る家康の築城技法-岡崎城から江戸城へ―」と題して、石垣構造の丁寧な考察により、築城の歴史を読み解けるということをご講演いただきました。
 第2部では、リレー講演として千田嘉博教授が、「家康の城-集大成としての名古屋城-」と題して、徳川家康と対立した武田信玄が城づくりに用いていた馬出しの技術を、家康が自身の城づくりに取り入れており、名古屋城にもその特色があることを分かりやすく解説しました。

 第3部では、宮武教授と千田教授の特別対談が行われ、城づくりが苦手とされた家康ですが、実際はその後の諸大名の城づくりに影響を与え、家康の城は重要な歴史的意味を持っていることが話題となり、講演会は大盛況に終わりました。
 参加者からは「石垣や馬出し等の城の特徴に興味が持て、有名な城だけでなく、身近なお城にも訪れてみようと思った」「時間が経つのを忘れて楽しめた」等、次回の講演を望む声が数多く寄せられました。

概要

≪第3回≫「家康の城の特色 -城の歴史的意義を探る-」
日時:2月11日(日曜日・祝日)午後1時から午後3時30分
場所:名古屋市教育センター講堂
主催:名古屋市立大学
共催:名古屋市、名古屋市教育委員会