名古屋市立大学 大学院人間文化研究科・人文社会学部

人間文化研究所

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人間文化研究所長からのごあいさつ

《人文社会学の社会的意義をESDから考える》
2005年4月に開設されてからすでに13年を経た人間文化研究所は、「人間・地域・共生」の理念を掲げ、シンポジウムや共同研究プロジェクト、サイエンス・カフェやマンデーサロンを運営し、また〈市民学びの会〉の皆様と連携することで、人文社会系の学問が地域社会にどのように貢献できるかを模索してきました。しかし近年、人文社会系学部・大学院の見直しや改組が云々される中、人文社会学の社会的意義・貢献について改めて真剣に考える必要あります。そこで「ESD」つまり「持続可能な開発・発展のための教育」という考えが参考になります。持続可能な未来社会を実現するためには既存の価値観と批判的に対峙する意識変革が不可欠であり、ESDにおいてもそれが強調されています。人文社会学の中に蓄積されてきたものこそ、既存の価値観を常に問い直そうとする批判的精神なのです。
グローバル化が進展する中、地球温暖化や経済・教育格差問題、国際的な紛争や対立などが遠い世界で起こっていることではなく、私たちの生活に影響を及ぼしかねないことから、日々の暮らしの中から問題解決策を見つけることがESD的な思考です。そのことを人文社会学がみずから再認識して、その社会的意義を新たに見出すチャンスが訪れているのではないでしょうか。人間文化研究所では、人文社会学に対してその時代に合ったアプローチによる取り組みを行います。多くのみなさまのご支援をお願い致します。
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2018年4月1日 名古屋市立大学人間文化研究所長 松本佐保