精神障害学分野
名古屋市立大学 医学部 保健医療学科 リハビリテーション学専攻 作業療法学コース
精神障害学分野(Field of Mental disorder)のホームページです。
当研究室では、精神科領域における作業療法の発展に貢献することを目指しています。
当研究室は、以下のテーマについて検討しています。
精神障害学分野(Field of Mental disorder)のホームページです。
当研究室では、精神科領域における作業療法の発展に貢献することを目指しています。
当研究室は、以下のテーマについて検討しています。
- 精神科作業療法の臨床実践
- 人とその人とを取り巻く環境との相互作用に着目した脳機能
- 精神病理と作業療法
What's New
2025/11/28 精神障害学分野のホームページを公開しました。
研究活動
エビデンスに基づく個別化リハビリと協働型アプローチの臨床研究
メンタルヘルスに困難を抱えた状況にあっても、尊厳を保ちながら自分らしい生活を築いていけるよう支援することを目指します。エビデンスに基づく個別化リハビリテーション、当事者中心の協働型アプローチ、希望と回復を重視するリカバリー志向の実践を通じて、当事者及びご家族が地域社会で主体的に参加し貢献できる基盤を構築します。
- 重度疾患への統合的介入:重度精神疾患・慢性身体疾患に対する包括的リハビリテーション介入法を開発し、認知機能改善と日常生活機能向上を統合したプログラムの長期効果を検証する。
- パーソナライズド・リカバリー支援モデル:当事者のナラティブ及び生活史を基盤とし、文化的背景と個人の価値観を尊重した実証的支援モデルを構築する。
- 統合的多職種協働システム:医療・福祉・教育・行政が連携したシームレスなケアマネジメントと共同意思決定支援システムを開発し、チーム効果の最適化を図る。
認知機能・社会的認知機能に関連する脳機能の研究
聴覚刺激に対する脳機能の基礎的な仕組みを解明する基礎的な研究だけでなく、健常者や精神科疾患をお持ちの方にご協力をいただき「他者からの影響が脳活動や行動・運動にどのように現れるか」を検討しています。脳波(EEG)やその他の生理学的指標を用いて、認知機能や社会的認知機能を科学的に理解することを目指しています。これにより、臨床への応用につなげることを期待しています。
精神病理学的研究
統合失調症をはじめとする精神科疾患は、自身との関わり方、人との関わり方、社会との関わり方のように、さまざまな次元で困難さが生じます。こうした次元を検討するために、人文的な研究を実施しています。
- ご本人の内的体験(精神症状や社会生活上の困難さなど)についての語りを丁寧に聴き取り、哲学や精神病理学から病態のあり方とそれに対する作業療法について検討する。
- 精神療法の改革・発展に寄与したカタルーニャ出身の精神科医で主にフランスで活躍したFrançois Tosquelles(Francesc Tosquelles )(1912-1994年)の論考をたよりに、精神病理と精神科作業療法とのあり方を検討する。