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医学研究科長・医学部長からのメッセージ


医学研究科長・医学部長 片岡洋望の写真

医学研究科長・医学部長    片岡 洋望
     名古屋市立大学医学研究科は、本年4月、名古屋市総合リハビリテーションセンター附属病院が本学の医学部附属病院群に加わったことにより、合計2,223床を擁する国内最大級の組織へと進化を遂げました。これにより、名古屋市民の健康と福祉に対する貢献はもとより、スケールメリットを活かした学生教育,臨床研究,効率的な経営が推進されます.また,救急医療のさらなる貢献と,将来懸念される南海トラフ地震など大規模災害時において本学が中核的な役割を果たすべく、救急災害医療センターの建設も急ピッチで進行しており、2026年春~夏の開院を目指しています。さらに,医療・研究・教育・業務運営のあらゆる側面においてデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進しております。特に医療分野においては、6病院からなる本学附属病院群を横断的に連携させる統合電子カルテシステムおよび関連システムの刷新を開始し、医療の質の向上と経営の効率化を両立する新たな基盤構築を進めています。これにより、患者さんの利便性向上、医学教育の高度化、ビックデータ活用による臨床研究の推進と効率化,医師・研究者をはじめとする全職員の働きやすい環境づくりが加速されつつあります。このような変革を絶好の機会ととらえ、医学研究科・医学部のさらなる発展へとつなげてまいります。
     2025年度には、医学部および看護学部の組織再編を実施し、医学部の中に「医学科(医学専攻)」ならびに「保健医療学科(看護学専攻、リハビリテーション医学専攻)」を設置し、新たな教育体制がスタートしました。今後は、専攻間の連携を一層強化し、学際的かつ先進的な教育・研究の展開を目指してまいります。
     研究面においては、学部を横断する異分野融合型の「卓越研究グループ」が創設され、基礎と臨床の垣根を越えた協働により、若手研究者の育成と研究力の一層の強化を目指します。また、研究の高度化に対応するためには、共用機器センターの整備が不可欠です。本学は文部科学省の「先端研究基盤共用促進事業(コアファシリティ構築支援プログラム)」に採択され、高額機器の導入と共用体制の強化を進めています。今後も、技術職員の配置や予算の確保を通じて、高度研究のための理想的な環境整備に注力してまいります。
     教育面では、2026年に予定されている日本医学教育評価機構の分野別評価受審に向け、診療参加型臨床実習のさらなる充実、アクティブ・ラーニングの推進、新たな学修・評価方法の導入を図るとともに、臨床実習生および指導医双方の意識改革に取り組んでおります。
     名古屋市立大学医学部・医学研究科は、今後もその強みと特色を最大限に活かし、研究・教育・臨床の三位一体の発展を力強く推進してまいります。地域社会と世界に貢献できる大学として、皆様のご期待にお応えできるよう努めてまいりますので、引き続き温かいご支援とご指導を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。