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心理学コース カリキュラムの特色


心理学コース

名古屋市立大学人文社会学部心理教育学科は、2013年に人間科学科の再編により誕生しました。そして、社会ニーズに対応すべく、2026年より心理教育学科のなかにコース制を導入し、教育学コース(入学定員44名)と心理学コース(入学定員40名)として新たなスタートを切りました。

心理学コース カリキュラムの特色

心理学コースでは、科学の眼と温かな人間観を持った人として成長し、そのうえで、人の多様性を理解し、心理学の基本的知識を備えた人材を社会に輩出したいと考えています。そのために、「人の理解」「人を育む」「社会と環境」「心理の技法」という科目のまとまりで、公認心理師養成を主軸としたカリキュラムを展開しています。「人の理解」と「人を育む」の科目では心理学の基礎を学び、「社会と環境」の科目では人と社会・環境との相互作用について理解を深め、「心理の技法」の科目では人と心を科学的に理解するアプローチや支援する具体的な方法を学びます。なお、このカリキュラムは、学部内の連携(心理教育学科教育学コース・現代社会学科・国際文化学科)により、心理学を超えて幅広く人文社会科学の知を学ぶことが可能です。この特色を通して、人間の精神や行動の科学、社会的関係の中での個人と集団、発達やコミュニケーションの問題などがより深く学ぶことができます。
こうした心理学コースでの学びを経て、国家資格である公認心理師を取得し、プロの心理職として働くことが目指せます。スクールカウンセラーや施設・病院等の心理職に就きたい方は、この資格取得がほぼ大前提となります。公認心理師の資格取得への標準的な方法は、指定の大学において4年間で必要な科目を修めた後、指定の大学院において2年間で更に専門的な訓練を積む道です。本学は、公認心理師と臨床心理士の両資格をもつ実践家を育てるために、大学院を含めた計6年間のシームレスな教育を提供しています。また、本学大学院「臨床心理コース」は2026年度に定員を20名へ増やすとともに、「学内推薦選抜」という入試システムを設け、本学の学部生が本学の大学院へ進学しやすいルートも整備しました。
心理学を学んで拓かれる将来は、心理職だけではありません。心理学を中心とした知識と技能は、公務員や福祉・司法領域で援助職を目指す人、一般企業への就職を考える人にも有益です。大学院「基礎心理コース」へ進学をすれば、心理学者の選択肢も増えることでしょう。「人間とは何か」「人の幸せとは何か」「こころとは何か」などの問題を幅広い視野から考察する論理的思考力を養うことができる点が、心理教育学科 心理学コースの最大の特色です。

2つの履修モデル

心理学コースでは、心理学の学修を基本とする2つの履修モデルを用意しています。「心理支援の専門職(公認心理師資格取得)を目指す」と「心理学と人文社会科学の知を学ぶ」です。どちらの履修モデルを選ぶかによって、学ぶ科目に多少の違いがあります。もちろん、履修モデルにとらわれず、ご自身の関心に合わせた履修計画を立てることもできます。

モデル① 心理支援の専門職(公認心理師資格取得)を目指す

法令で定められている公認心理師カリキュラムに準じた科目を中心に学んでいきます(pdf参照)。
「心理学基礎科目」「基礎心理学」の科目群から、精神(こころ)と行動を科学的に捉える方法論と、基本的な理論を学修します。そして、「実践心理学」と「心理学関連科目」の科目群から、さまざまな現場において実際どのように心理学的な援助をしていくかを学びます。
3・4年生の実習先は主に名古屋市にある施設です。4年生では心理学研究に取り組み、卒業論文を執筆します。

モデル② 心理学と人文社会科学の知を学ぶ

公認心理師の資格取得は目指さないが心理学を中心とした高等教育を受けたい方への履修モデルです。
心理学コースに入学したからといって、心理職を目指す必要はありません。
アメリカの大学で心理学が副専攻として人気がある理由は、それほど心理学が人生にとって有益な学問だからです。
卒業要件として心理学必修科目を履修し、4年生で心理学研究に取り組み卒業論文を執筆しますが、広く人文科学・社会科学の科目を履修することで、人間理解を深め、コミュニケーション能力や問題解決能力といった実践知の獲得を目指します。