山本ゼミ2025(教育チーム)~母語教育に関する活動について
現状と課題を知るために~文献調査・アンケート・インタビュー調査を実施
| 日本と海外の文献調査 |
| 文化庁や文部科学省の報告書の他、カナダやオーストラリアの母語教育に関する書籍や資料を調査 ※参考文献をPDF報告書末尾に記載 |
- 諸外国にも共通する問題点として、母語が社会的にマイナスのイメージで捉えられる傾向がある。
- 子どもたちが母語使用や学習に抵抗を感じたり、学習意欲を持ちにくくなるケースが見られる。
- 多くの国で課外学習の扱いであるため負担が大きく、成績に反映されないことにより学習意欲が保ちにくい。
- 母語教育は文化的背景の理解やアイデンティティ形成、家庭内コミュニケーションの向上、多言語能力の育成に寄与。個人の成長と多文化共生社会の実現に重要な役割を果たす。 など
座談会の開催とCLD児研究者へのインタビュー
これまでの調査結果を踏まえ、私たちはベトナム語母語教室や日本語教室の関係者を招いた座談会を開催しました。
また、座談会に参加できなかったCLD児研究者兼日本語教室の運営者にも、後日、個別インタビューを行い、より広い視点からの示唆を得ることができました。
また、座談会に参加できなかったCLD児研究者兼日本語教室の運営者にも、後日、個別インタビューを行い、より広い視点からの示唆を得ることができました。
| 母語教室と日本語教室の関係者を招いた座談会 |
| 2025年9月2日開催 出席者:ベトナム語母語教室・日本語教室関係者各3名・ゼミ生4名 |
<3つの課題の共有>
<解決法について意見交換> 場所やボランティア募集については具体策を共有できたが、母語教育に対する財政的支援制度は現時点で確認できなかった。 |
| CLD児研究者へのインタビュー |
インタビューでは、次のような指摘があった。
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「母語教育に関する報告書」作成
私たちは、2年次後期から取り組んできた「母語教育」についての活動の総括として「母語教育に関する報告書」をまとめました。この中で、今後の支援の方向性について学生、行政・制度、教室運営者という3 つの視点から支援のあり方を具体的に整理しました。
※報告書は以下からダウンロードできます。
愛知県国際交流協会への提案
これまでの活動を通して、母語教室の主な課題として挙げられた場所や財政面は、行政による制度的支援が不可欠である一方、ボランティア確保については学生の関与によって改善を図る可能性が見えました。学生として制度を変える力は小さいかもしれませんが、現場の声を発信し、小さな行動から支援の輪を広げていくことはできます。今後も母語教育の価値を社会に伝えながら、地域全体で母語教育を支える仕組みづくりと多文化共生社会の実現を目指していくつもりです。









