『名古屋駅西タイムトリップ』を刊行します(林浩一郎 准教授)
林 浩一郎 准教授(都市・地域社会学)は、2025年6月6日に『名古屋駅西タイムトリップ』(風媒社)を刊行いたします。
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784833143257
名古屋駅西は、闇市由来のマーケットの喧騒、都市改造事業の波、東海道新幹線の開通を経て、いまリニア開業に向けてその姿を変えようとしています。
本書は、1964年の「東海道新幹線」開通直前の駅裏写真を100枚近く掲載しました。併せて、そこを生き抜いた人びとの生活史を収録し、「リニア新幹線」開通が迫るこの地の過去を振り返り、その未来を構想しました。
本書を手に取っていただければ、名古屋駅西の街を見る〈まなざし〉がきっと変わると思います。リニア開発を期に、この地域の記憶を振り払うのか、継承するのか。「昭和100年」の今年、考えるきっかけになればと思います。
▼書籍情報
編著者: 林 浩一郎
定価: 1,800円+税
仕様: A5判・150ページ
発行: 風媒社
▼目次
Ⅰ 「駅裏」の日常世界 写真=杉山雄彦氏所蔵 林浩一郎 編
Ⅱ 「駅裏」の都市改造
-闇市としての「駅裏」/まなざしの衝突と共鳴/行政による都市改造/マーケットの反発/在日コリアンとマーケット/恥と誇りの戦後史
【抄録】『河童』(一九八五) 作=平子純
Ⅲ 「駅裏」の生活史
- 在日女性たちの駅裏……さえこさん、かよこさん、とみこさん、みつよさん
- 一部の人たちから貶められた土地であっても、私にとっては、駅裏も「住めば都」だったんですよ。……井上重信さん
- 名古屋の駅裏、東京の山谷、大阪の釜ヶ崎。日本の三大悪所のひとつと言われた。……岩間次郎さん
- 駅裏というところは「夢の跡」という気がするね。……杉山雄彦さん
Ⅳ 「駅西らしさ」とは何か
-西原韓国食材商会/シネマスコーレ/ホリエビル
「夢の跡」、その先に
▼教員紹介:林浩一郎 准教授(https://researchmap.jp/kou)
1980年東京都生まれ。名古屋市立大学人文社会学部准教授。2005年、慶應義塾大学経済学部卒業。2012年、首都大学東京人文科学研究科博士後期課程修了。博士(社会学)。
主な論文に、『多摩ニュータウン開発の構想と現実――都市計画と地域政治の社会学』首都大学東京博士論文、「リニア開発主義の構造と主体――名古屋駅西地区におけるリノベーション事業と〈草の根の新自由主義〉」『日本都市社会学会年報』36、「名古屋駅裏のまなざし――戦後闇市の創造的破壊」『日本都市社会学会年報』41などがある。
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784833143257
名古屋駅西は、闇市由来のマーケットの喧騒、都市改造事業の波、東海道新幹線の開通を経て、いまリニア開業に向けてその姿を変えようとしています。
本書は、1964年の「東海道新幹線」開通直前の駅裏写真を100枚近く掲載しました。併せて、そこを生き抜いた人びとの生活史を収録し、「リニア新幹線」開通が迫るこの地の過去を振り返り、その未来を構想しました。
本書を手に取っていただければ、名古屋駅西の街を見る〈まなざし〉がきっと変わると思います。リニア開発を期に、この地域の記憶を振り払うのか、継承するのか。「昭和100年」の今年、考えるきっかけになればと思います。
▼書籍情報
編著者: 林 浩一郎
定価: 1,800円+税
仕様: A5判・150ページ
発行: 風媒社
▼目次
Ⅰ 「駅裏」の日常世界 写真=杉山雄彦氏所蔵 林浩一郎 編
Ⅱ 「駅裏」の都市改造
-闇市としての「駅裏」/まなざしの衝突と共鳴/行政による都市改造/マーケットの反発/在日コリアンとマーケット/恥と誇りの戦後史
【抄録】『河童』(一九八五) 作=平子純
Ⅲ 「駅裏」の生活史
- 在日女性たちの駅裏……さえこさん、かよこさん、とみこさん、みつよさん
- 一部の人たちから貶められた土地であっても、私にとっては、駅裏も「住めば都」だったんですよ。……井上重信さん
- 名古屋の駅裏、東京の山谷、大阪の釜ヶ崎。日本の三大悪所のひとつと言われた。……岩間次郎さん
- 駅裏というところは「夢の跡」という気がするね。……杉山雄彦さん
Ⅳ 「駅西らしさ」とは何か
-西原韓国食材商会/シネマスコーレ/ホリエビル
「夢の跡」、その先に
▼教員紹介:林浩一郎 准教授(https://researchmap.jp/kou)
1980年東京都生まれ。名古屋市立大学人文社会学部准教授。2005年、慶應義塾大学経済学部卒業。2012年、首都大学東京人文科学研究科博士後期課程修了。博士(社会学)。
主な論文に、『多摩ニュータウン開発の構想と現実――都市計画と地域政治の社会学』首都大学東京博士論文、「リニア開発主義の構造と主体――名古屋駅西地区におけるリノベーション事業と〈草の根の新自由主義〉」『日本都市社会学会年報』36、「名古屋駅裏のまなざし――戦後闇市の創造的破壊」『日本都市社会学会年報』41などがある。