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SDGs活動紹介

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外部刺激に応答してペプチドを活性化させる新手法



活動の概要 我々は、環状―直鎖状の構造変換を利用し、ペプチド活性を制御する方法を開発しています。刺激応答性リンカーを介して環状化することで、光や酸化還元などの外部刺激に応答して活性化できます(図1)。環状とすることで、ペプチド創薬において課題となる生体内安定性向上・副作用低減も期待されます。リンカー由来の構造がペプチド上に残ると活性が低下するため(図2)、切断後にペプチド上から完全に脱離する無痕跡型リンカーを用いています。
活動の時期 2021年3月 論文発表
関連URL http://www.phar.nagoya-cu.ac.jp/hp/ysk/index.html
researchmap URL https://researchmap.jp/read0201061
関連する論文 ●H. Kitagawa, M. Kikuchi, S. Sato, H. Watanabe, N. Umezawa, M. Kato, Y. Hisamatsu, T. Umehara, T. Higuchi, J. Med. Chem., 64,3707-3719 (2021)
●Y. Amano, N. Umezawa, S. Sato, H. Watanabe, T. Umehara, T. Higuchi, Bioorg. Med. Chem., 25(3),1227-1234 (2017)
●N. Umezawa, Y. Noro, K. Ukai, N. Kato, T. Higuchi, ChemBioChem, 12(11), 1694-1698 (2011)
期待される効果、今後の展望 生体内では不安定なペプチドを環状にすることで、活性のコントロールに加え、生体内安定性の向上をねらっています。細胞膜透過性の向上や病変細胞への集積を可能とする化学構造を用い、ペプチド創薬への応用をめざしています。
所属 薬学研究科 精密有機反応学分野
氏名 梅澤 直樹
専門分野 生物有機化学、ケミカルバイオロジー、創薬化学

図1

図2