グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



SDGs活動紹介

ホーム >  SDGs活動紹介 >  高知県立牧野植物園の植物コレクションから新たなメカニズムの抗がん剤として期待される成分の発見

高知県立牧野植物園の植物コレクションから新たなメカニズムの抗がん剤として期待される成分の発見



活動の概要 【研究の目的】
・「小胞体ストレス応答(UPR)」の慢性的な活性化は、がんや糖尿病、神経変性疾患などの様々な疾患の発症や悪性化の原因となることから、UPR の制御異常を抑制する治療アプローチを開発しています。
・世界的にも研究が進んでいないミャンマー産植物について、植物資源としての価値を開発しています。
【研究の概要】
・高知県立牧野植物園が保有するミャンマー産植物由来抽出液ライブラリーを用いて UPR 抑制作用をスクリーニングしました。
・スクリーニングの結果、植物由来成分ペリプロシンが UPR を抑制することを発見しました。
・ペリプロシンの UPR 抑制作用は強心配糖体に固有の構造に強く相関することを見出しました。
活動の時期 2021年5月(論文発表)
関連URL 2021年6月4日プレスリリース
researchmap URL https://researchmap.jp/read0094185
関連する論文 “Periplocin and cardiac glycosides suppress the unfolded protein response”
Muneshige Tokugawa; Yasumichi Inoue; Kan’ichiro Ishiuchi; Chisane Kujirai; Michiyo Matsuno; Masaki Ri; Yuka Itoh; Chiharu Miyajima; Daisuke Morishita; Nobumichi Ohoka; Shinsuke Iida; Hajime Mizukami; Toshiaki Makino; Hidetoshi Hayashi
Scientific Reports 11 9528 2021年 5月 [査読有り]
期待される効果、今後の展望 ・本研究で明らかとなったペリプロシンのがんに対する作用のほか、糖尿病や神経変性疾患などに対しても新しい治療薬となる可能性が考えられ、更なる研究の発展が待たれます。
・創薬研究をはじめとする更なるミャンマー産植物資源の活用が期待されます。
所属 薬学研究科
氏名 林 秀敏
専門分野 薬系衛生、生物化学、腫瘍生物学