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サイエンスカフェを開催しました


2025年1月31日(金)に、第156回サイエンスカフェin名古屋を開催しました。本研究科・教授の雨夜さんが、「ナノの世界のものづくり 〜新しい物質を産み出すサイエンス〜」というテーマで、いまだ人類が見たことがない新しい有機分子をどのように設計するのかについて分かりやすく紹介しました。

トークは、ナノのスケールを実感するためのクイズから始まりました。人間の身長は約1.7 m、それに対して、有機分子のサイズは数ナノメートルです。人間が地球サイズであるとすると、有機分子はアポロチョコの大きさ(1 cmほど)に相当します。大きさにこれほどの差があるにも関わらず、例えばアスピリンという有機分子は、人間の頭痛を和らげることができます。アポロチョコ程度の大きさの物体が地球の活動(地震や火山)を止めることはできないであろうことを考えると、有機分子というものが如何に大きなものに作用を及ぼしうるのかが実感できました。

次に、有機分子に関するクイズが続きました。少しずつヒントが出されていき、4つ目のヒントで「ああ、なるほど」と、答えにたどり着くように誘導されていきます。中にはひとつ目のヒントで正答にたどり着く参加者もおられ、雨夜さんもびっくりしていました。なお、早いヒントで正答にたどり着いた方には、賞品として雨夜さんが準備していたアポロチョコが贈呈されました。

その後は、参加者ひとりひとりに分子模型のセットが渡され、いくつかの有機分子を組み立ててもらいました。組み立てた分子模型を元に、その立体構造や機能性が雨夜さんによって分かりやすく解説されていきます。参加者の皆さんも、手元の分子模型を手に持っていろんな角度から眺めてみたり、ぐにゃぐにゃと曲げて剛性を確認したりしながら、雨夜さんの話に聞き入っていました。

最後には、”Molecules of the year 2024”に選ばれたある有機分子が紹介されました。この分子は二重結合が直交するほどねじれた構造を持っていて、従来は「ブレッド則」と呼ばれる規則に基づいて合成は不可能だと考えられていた分子です。実際に分子模型で再現しようとしても、ねじれが強すぎて皆さん作るのに難儀されていました。工夫次第ではこのような分子ですら合成できてしまうところに、有機化学の面白さがあるのかもしれません。

今回は、雨夜さんが参加者の席をぐるぐると巡りながらお話をしたり、参加者の皆さんが分子模型を作るのを学生さんがサポートしたりと、市民と科学者の距離が非常に近いサイエンスカフェでした。ご参加頂いた皆さま、ありがとうございました。

次回は、2025年5月2日(金)に「粉砕して秩序をつくる 〜分子の左右を変える結晶化の魔法〜」というテーマで開催します。参加ご希望の方は、以下からお申し込みをどうぞよろしくお願いいたします。

当日の写真ギャラリー

話題提供者の雨夜さん。ニコニコと楽しそうにお話をされる姿が印象的でした。

さまざまなクイズや練習問題が出されました。

参加者の方が作られた分子模型。手に持って構造を確認中。

分子模型を手に悩む研究科長(ご専門は代数学)。

参加者の方の手元を確認して回る雨夜さん。

おいしいデザートと飲み物。

ご参加、ありがとうございました!

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