低温誘導タンパク質BdCISP2は、RNAシャペロンとして働くことでミナトカモジグサの低温耐性に寄与している(木藤教授)
| 研究分野 | 生命科学(植物生理学) |
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| 掲載誌 | Journal of Plant Growth Regulation |
| 論文題目 | A Small Intrinsically Disordered Protein BdCISP2 in Brachypodium Distachyon Enhances Cold Tolerance |
| 著者 | Arriel Fadhilah, Mengchao Ying, Yuuri Ito, Shin-ichiro Kidou |
| 所属機関 | Nagoya City Univercity (名古屋市立大学), Shanghai Municipal Center for Disease Control and Prevention(上海疾病予防管理センター) |
| 学生著者 | 1.Arriel Fadhilah 博士後期課程1年 2.Mengchao Ying 修了者(博士) 3.Yuuri Ito 修了者(修士) |
| 概要 | 発熱することができない植物は、厳しい低温ストレスに対処するため、多様且つ巧妙な仕組みを進化させてきた。その中の一つが、低温下で高次構造を取り翻訳活性を失ったmRNAを正常な構造に保つRNAシャペロンである。本論文では、モデル植物ミナトカモジグサが持つ低温誘導性のタンパク質BdCISP2が、in vitroでRNAシャペロン活性を持つことを報告している。さらに、BdCISPを大腸菌の細胞内で発現させると、低温下での大腸菌の増殖が野生株に比べて良くなることも報告している。そして、上記の結果を踏まえ、BdCISP2がRNAシャペロンとしてミナトカモジグサの低温耐性に寄与するタンパク質であることを報告している。なお、本論文では、AIを用いたシミュレーション解析でBdCISP2がN末端側に決まった高次構造を持たない領域を持つ「天然変性タンパク質」であることも報告しており、その柔軟な性質を利用してmRNAに結合し、高次構造の形成を阻害ないしは形成されてしまった高次構造を解きほぐす「RNAシャペロン」として働くという、作用機序に関する仮説も提唱している。 |
| 掲載日 | 2026年2月3日 |
| DOI | https://doi.org/10.1007/s00344-026-12071-9 |
| 備考 |

