蒲郡市における新たな看護学教育施設の設置について
令和7年3月27日に、名古屋市立大学は、令和9年4月を目標に、蒲郡市立ソフィア看護専門学校の施設を活用し、新たな看護学教育施設を設置することを目的として、蒲郡市及び名古屋市との協定を締結いたしました。
豊かな自然と温かな地域の絆に囲まれた蒲郡市の新キャンパスでは、看護学生が地域医療・福祉の現場で経験を積む機会をより多く設け、実際の地域課題に触れながら成長することで、未来の地域医療を支える力となることを目指しております。
今後も開かれた学びの場となるよう準備を進めるとともに、本学ウェブサイトやオープンキャンパスなどを通じて新キャンパスの設置構想に係る検討状況などを発信してまいります。
豊かな自然と温かな地域の絆に囲まれた蒲郡市の新キャンパスでは、看護学生が地域医療・福祉の現場で経験を積む機会をより多く設け、実際の地域課題に触れながら成長することで、未来の地域医療を支える力となることを目指しております。
今後も開かれた学びの場となるよう準備を進めるとともに、本学ウェブサイトやオープンキャンパスなどを通じて新キャンパスの設置構想に係る検討状況などを発信してまいります。
背景
全国の看護専門学校においては、高校生の大学志向の増加により、入学者の定員割れが発生し、閉校となる学校も発生しております。蒲郡市立ソフィア看護専門学校も同様に、志願者が年々減少し、入学者の確保が困難になっております。
蒲郡市としては、看護学生が必要数満たされないことにより、蒲郡市民病院をはじめとする三河地域の医療機関への看護師の輩出が不足し、安定的な地域医療の提供が出来なくなる懸念があること、看護専門学校による実践力の高い看護師の養成が難しくなっていること、蒲郡市単独では看護専門学校の4年制大学化に必要な環境を整えることが困難であることから、令和6年2月に蒲郡市から本学に専門学校の大学化について相談がありました。
本学医学部では、これまでも名古屋市に限らず、三河地域も含めた愛知県内全域の医療機関に対して、医師の人事交流などにより地域医療を支えてきた実績があります。その中でも、蒲郡市と本学は、蒲郡市民病院との医師の人事交流に留まらず、蒲郡市民病院へ寄附講座を設置し、国が進める地域ケアシステムの実現のために必要な医療の機能分化・連携等について研究を推進するなど、他の地域や医療機関と比べても特に深い連携をとってきました。今後もさらなる連携を深め、公立大学として名古屋大都市圏への地域貢献として、名古屋市に限らず三河地方、とりわけ蒲郡市の発展にも貢献したいと考えました。
このような考えのもと、医師とともに医療を提供する核となる看護師においても、これまでの桜山キャンパス及び葵キャンパスに加えて、蒲郡市にも看護師を育成するキャンパスを設置して、高齢者看護や在宅看護分野等の地域の特徴を活かした教育・研究の拡充を図るとともに、公立大学として地域の需要に応じて看護師育成を行うことが必要と判断し、新たな看護学教育施設を設置することとしました。
蒲郡市としては、看護学生が必要数満たされないことにより、蒲郡市民病院をはじめとする三河地域の医療機関への看護師の輩出が不足し、安定的な地域医療の提供が出来なくなる懸念があること、看護専門学校による実践力の高い看護師の養成が難しくなっていること、蒲郡市単独では看護専門学校の4年制大学化に必要な環境を整えることが困難であることから、令和6年2月に蒲郡市から本学に専門学校の大学化について相談がありました。
本学医学部では、これまでも名古屋市に限らず、三河地域も含めた愛知県内全域の医療機関に対して、医師の人事交流などにより地域医療を支えてきた実績があります。その中でも、蒲郡市と本学は、蒲郡市民病院との医師の人事交流に留まらず、蒲郡市民病院へ寄附講座を設置し、国が進める地域ケアシステムの実現のために必要な医療の機能分化・連携等について研究を推進するなど、他の地域や医療機関と比べても特に深い連携をとってきました。今後もさらなる連携を深め、公立大学として名古屋大都市圏への地域貢献として、名古屋市に限らず三河地方、とりわけ蒲郡市の発展にも貢献したいと考えました。
このような考えのもと、医師とともに医療を提供する核となる看護師においても、これまでの桜山キャンパス及び葵キャンパスに加えて、蒲郡市にも看護師を育成するキャンパスを設置して、高齢者看護や在宅看護分野等の地域の特徴を活かした教育・研究の拡充を図るとともに、公立大学として地域の需要に応じて看護師育成を行うことが必要と判断し、新たな看護学教育施設を設置することとしました。
経緯
年月 | 内容 |
令和6年2月 | 蒲郡市から本学へ蒲郡市立ソフィア看護専門学校の大学化の相談 |
令和6年12月 | 蒲郡市から本学へ蒲郡市立ソフィア看護専門学校の市立大学化の検討を要請 |
令和7年1月 | 蒲郡市から名古屋市へ蒲郡市立ソフィア看護専門学校の市立大学化への検討を要請 |
令和7年2月 | 名古屋市議会による審議 |
令和7年3月 | 令和9年4月を目標に蒲郡市立ソフィア看護専門学校の施設を活用した名古屋市立大学における新たな看護学教育施設を設置することを目的とした3者協定(蒲郡市・名古屋市・名古屋市立大学)を締結 |
新たな看護学教育施設の概要(案)
項目 | 内容 |
組織 | 現在の医学部保健医療学科看護学専攻内に設置 |
キャンパス名称 | 蒲郡キャンパス |
開設時期 | 令和9年4月 |
入学定員 | 50名 |
設置準備・運営にかかる経費負担 | 蒲郡市により負担 |
今後の予定
年月 | 内容 |
令和8年4月以降 | 文部科学省への設置手続き |
令和8年7月以降 | 令和9年度入学者選抜に関する要項の公表、入学者選抜 |
令和9年4月 | 新キャンパス開設、入学者受け入れ |
よくある質問 Q&A
Q1.なぜ名古屋市立大学が蒲郡市にキャンパスを設置するの?
これまでも蒲郡市と本学は、蒲郡市民病院との医師の人事交流に留まらず、蒲郡市民病院へ寄附講座を設置し、国が進める地域ケアシステムの実現のために必要な医療の機能分化・連携等について研究を推進するなど、他の地域や医療機関と比べても特に深い連携をとっており、今後もさらなる連携を深め、公立大学として名古屋大都市圏への地域貢献として、名古屋市に限らず三河地方、とりわけ蒲郡市の発展にも貢献したいと考えておりました。
このような状況の中、高校生の大学志向の増加により蒲郡市の看護専門学校でも入学者確保が困難な状況となっており、蒲郡市より市立大学化の要請を受け、公立大学として地域の需要に応じて育成を行うことが必要と認識し、設置の準備を進めております。
また、蒲郡市の新たなキャンパスでは、三河地方の地域性を踏まえ、高齢者看護学及び在宅看護学の教育・研究にも注力していく予定です。
今後の高齢化の進展に備え、このような教育・研究の成果を名古屋市及び三河地方に還元していきます。
Q2.蒲郡市のキャンパスを卒業した学生は三河地方の医療機関に必ず就職しなければならないの?
就職先は学生個人の意思で選ばれるものであり、三河地方の医療機関に就職することを義務付けられることはありません。
Q3.新たなキャンパスの教育内容や入学試験の内容などの情報は、どこで入手できるの?
今後、随時名古屋市立大学ウェブサイトでお知らせするとともに、オープンキャンパスなどを通じて直接説明させていただく予定です。
Q4.学生が名古屋と蒲郡のどちらかのキャンパスに通学するかを選べるの?
入学試験時にどちらかのキャンパスの選択いただくことを想定しております。
Q5.名古屋と蒲郡のキャンパスでは、教育内容が異なるの?
同じカリキュラムとなるため基本となる科目は同様となります。一部、名古屋・蒲郡の特色を生かした科目をそれぞれのキャンパスで展開し、学生の方々に選択いただくことを想定しております。また、蒲郡のキャンパスでも、名古屋のキャンパスと同様に保健師資格取得を目指せるコースも設置する想定となっております。
Q6.蒲郡のキャンパスに通う学生は、4年間蒲郡で教育を受けるの?
蒲郡のキャンパスに通う学生も、1年次は名古屋のキャンパスに通う学生と一緒に、名古屋のキャンパスで教育を受けていただく想定をしております。
他学部の学生と一緒に受ける教養教育、名古屋の看護学専攻の学生と一緒に受ける一部の専門基礎教育・専門教育に加え、医学科、薬学部、リハビリテーション学専攻の学生と一緒に多職種連携教育を受けていただきます。
2年次以降は主に蒲郡のキャンパスに通うこととなりますが、名古屋のキャンパスに通う学生とも研究発表などで交流していく予定です。
Q7.まだ蒲郡市に新たなキャンパスを設置することが確定されていないの?
現在は新たなキャンパスの設置を構想している段階であり、令和8年4月以降に文部科学省へ申請手続きを行い、承認された時点で設置が確定となります。
これまでも蒲郡市と本学は、蒲郡市民病院との医師の人事交流に留まらず、蒲郡市民病院へ寄附講座を設置し、国が進める地域ケアシステムの実現のために必要な医療の機能分化・連携等について研究を推進するなど、他の地域や医療機関と比べても特に深い連携をとっており、今後もさらなる連携を深め、公立大学として名古屋大都市圏への地域貢献として、名古屋市に限らず三河地方、とりわけ蒲郡市の発展にも貢献したいと考えておりました。
このような状況の中、高校生の大学志向の増加により蒲郡市の看護専門学校でも入学者確保が困難な状況となっており、蒲郡市より市立大学化の要請を受け、公立大学として地域の需要に応じて育成を行うことが必要と認識し、設置の準備を進めております。
また、蒲郡市の新たなキャンパスでは、三河地方の地域性を踏まえ、高齢者看護学及び在宅看護学の教育・研究にも注力していく予定です。
今後の高齢化の進展に備え、このような教育・研究の成果を名古屋市及び三河地方に還元していきます。
Q2.蒲郡市のキャンパスを卒業した学生は三河地方の医療機関に必ず就職しなければならないの?
就職先は学生個人の意思で選ばれるものであり、三河地方の医療機関に就職することを義務付けられることはありません。
Q3.新たなキャンパスの教育内容や入学試験の内容などの情報は、どこで入手できるの?
今後、随時名古屋市立大学ウェブサイトでお知らせするとともに、オープンキャンパスなどを通じて直接説明させていただく予定です。
Q4.学生が名古屋と蒲郡のどちらかのキャンパスに通学するかを選べるの?
入学試験時にどちらかのキャンパスの選択いただくことを想定しております。
Q5.名古屋と蒲郡のキャンパスでは、教育内容が異なるの?
同じカリキュラムとなるため基本となる科目は同様となります。一部、名古屋・蒲郡の特色を生かした科目をそれぞれのキャンパスで展開し、学生の方々に選択いただくことを想定しております。また、蒲郡のキャンパスでも、名古屋のキャンパスと同様に保健師資格取得を目指せるコースも設置する想定となっております。
Q6.蒲郡のキャンパスに通う学生は、4年間蒲郡で教育を受けるの?
蒲郡のキャンパスに通う学生も、1年次は名古屋のキャンパスに通う学生と一緒に、名古屋のキャンパスで教育を受けていただく想定をしております。
他学部の学生と一緒に受ける教養教育、名古屋の看護学専攻の学生と一緒に受ける一部の専門基礎教育・専門教育に加え、医学科、薬学部、リハビリテーション学専攻の学生と一緒に多職種連携教育を受けていただきます。
2年次以降は主に蒲郡のキャンパスに通うこととなりますが、名古屋のキャンパスに通う学生とも研究発表などで交流していく予定です。
Q7.まだ蒲郡市に新たなキャンパスを設置することが確定されていないの?
現在は新たなキャンパスの設置を構想している段階であり、令和8年4月以降に文部科学省へ申請手続きを行い、承認された時点で設置が確定となります。