名古屋市立大学 大学院人間文化研究科・人文社会学部

人間文化研究所

サイエンスカフェ

【開催報告2019年6月22日】サイエンスカフェ 服部美恵子、服部政一、清水夏波 「絵本に託す 銃なき世界」

[2019年06月22日]
第89回 Human & Social サイエンスカフェ
日時:2019年6月22日(土)15:00~17:00
講師:服部美恵子、服部政一(YOSHI の会顧問)、
清水夏波(名古屋市立大学人文社会学部国際文化学科学生、YOSHIの会)
司会:平田雅己(名古屋市立大学人間文化研究科准教授、YOSHIの会代表)
テーマ:絵本に託す 銃なき世界
  • 内容:
1992年、愛知県立旭丘高校に通っていた服部剛丈さん(当時 16歳)が米国ルイジアナ州で銃殺される痛ましい事件が発生 しました。ご両親の政一、美恵子夫妻は現在までの約27年間、 様々な形で米国社会に銃規制を訴えてきました。昨年夏に出 会ったフロリダ高校銃乱射事件の生存高校生との交流に触発 され、夫妻はこのたび日英両併記の絵本『アリッサとヨシ』を自 費出版で刊行しました。本企画前半はこの絵本の制作経緯や 込められた思いについて夫妻が語り、後半はこの絵本をフロ リダの被害者家族に直接届けた清水夏波さんが自身の体験を 語ります。当日は絵本(1冊600円)の販売もいたします。
  • 参加記
運営側とイベント参加者側の中間、といった立場で参加させていただいた。服部剛丈さんがアメリカ留学中に銃撃事件に巻き込まれたという事実はニュースで聞いたことがあった。しかし、報道を通じて事件について聞いても、銃で大切な人を失うことの悲しみまではあまり伝わってこなかった。
事件の重大さを私に実感させたのが、今回のサイエンスカフェだった。今回主にお話をされたのは、2人の女性である。1人は、服部さんのお母さんである美恵子さん。そしてもう1人は、同じく銃撃事件で亡くなったアリッサさんのお母さんに、絵本『アリッサとヨシ』を手渡した学生・清水さんである。彼女たちの思いを聞き、事件の重みや銃がもたらす悲劇、そして大切な人を失う悲しみを肌で感じた。また、会場で絵本の朗読をする機会をいただいたのだが、朗読を通じて参加者に美恵子さんの思いを伝えることができ、とても良い経験になった。
美恵子さんたちの活動には、絵本にも登場する「人と人を結びつける力」がある気がする。実際、サイエンスカフェで、絵本の物語や彼女たちの活動に共感する人を目の当たりにした。今回のようなイベントを通して人と人とがつながり、2度とこのような事件が起こらないよう訴えていくことが、安心して暮らすことができる世界の実現へとつながるのではないかと感じた。
瀧本 美実果(本学学部生)
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pdf版の案内(会場への地図あり)(1.1 MB)