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産学官連携

主な研究シーズ 経済・経営

インドにおける改宗を経た仏教徒の社会的変遷と地位の向上運動

2016年11月 9日

キーワード 宗教を紐帯とする連携、アイデンティティ形成、マイノリティの人権
研究概要 1995年から今日までの継続調査。歴史的に宗教・社会的無能力を強要された「不可触民」が、近代思想と人権概念への接触を通して、状況打開のためにヒンドゥー教から仏教へ集団で改宗するという社会運動に焦点をあてます。改宗を通して生じた自己意識や差別内容の変化、経済・社会的地位の向上、信仰維持の問題を取り上げ、外国の仏教系NGOと関わることで活路を見出す仏教徒の姿を明らかにします。

※不可触民とは、その差別性・違法性から、「不可触民」という用語が公的に用いられることはありませんが、研究の性質上、必要のあるときのみカギカッコつきで表記します。通常は、自称の「ダリト」や行政用語の「指定カースト」を用います。
特徴と強み ・「当事者性」「民際学」を主軸においています。
・「よそ者」である私(研究者)がいかに関わっていくかを常に考えています。
・「闘う」仏教から「連携する」運動体への変容が必要だと感じています。

具体的には、調査はすべてフィールド調査に基づきます。手法は、僧侶、難民キャンプ・リーダーといったキーパーソンの協力を得て、当該コミュニティ内に一定期間滞在して生活パターンを認識し、インタビューや質問票調査を通じて、当該コミュニティの経済・社会構造、インフォーマントに内在化された意識体系、当該コミュニティが抱える問題点、持続可能な発展の可能性、外部社会との関係性を析出するものです。

1956年の仏教への集団改宗から60年が経過する現在、運動の主体を担うのは、幼少期に仏教徒になったか、生まれながらの仏教徒世代です。親の世代と異なる生育環境や受けられる教育、就業形態、差別経験の有無により、運動へのかかわり方も信仰の在り方も多様化しています。
グローバル化の進展の中、特異な経済発展を遂げる多様性大国インドにおいて、「より豊か」に生きようとする仏教徒コミュニティのあり様や生存戦略に迫っていきます。
所属 人間文化研究科 文化と共生分野
補職 准教授
氏名 榎木 美樹

名古屋市立大学大学院人間文化研究科 人文社会学部

インドにおける改宗を経た仏教徒の社会的変遷と地位の向上運動(PDF 580.0 KB)

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