名古屋市立大学 大学院薬学研究科・薬学部

腫瘍制御学

スタッフ

  • 青木 正博
    青木 正博
    [客員教授]
  • 小根山 千歳
    小根山 千歳
    [客員教授]
  • No Image
    藤下 晃章
    [客員准教授]

教育・研究

  • マウスモデルを用いたがんの発生・進展に寄与するシグナル経路と腫瘍微小環境の研究(青木 担当)
  • がんの転移機構の解明と分子標的の探索 (青木 担当)
  • がんの進展における代謝制御異常に関する研究 (青木 担当)
  • がんにおける細胞周期制御異常に関する研究 (笠原 担当)

研究概要

腫瘍制御学分野は平成19年度より連携大学院講座として発足し、現在は愛知県がんセンター研究所の青木(分子病態学部)と笠原(腫瘍医化学部)が担当しています。 近年、がん化の原因となる遺伝子が数多く同定され、それらが指令するタンパクは細胞の増殖や生存などを制御するシグナル伝達系に関与することが分かってきました。そしてそのようなタンパクを攻撃する分子標的治療薬や抗体医薬が開発されていますが、それらが適応となる症例は決して多くなく、薬剤耐性の獲得や副作用などからも、新たな治療法の開発が急務となっています。

1) 分子病態学部(担当:青木正博)

がんは我々の体を構成する細胞(体細胞)にいくつかの遺伝子の異常が積み重なってできます。私たちは、遺伝子改変によって大腸がんを自然に発症するマウス(大腸がんマウスモデル)を用いて、大腸がんがその前がん病変から良性の腺腫、悪性の腺がんへと進展し、転移に至る過程において、細胞内の信号伝達機構や、周辺の正常細胞との相互作用などのがん細胞を取り巻く微小環境にどのような変化が生じているかを明らかにしようとしています。さらにそれらの変化が大腸がんの発生や周辺組織への浸潤、転移においてどのような役割を果たしているのか、阻害化合物や抗体を用いた実験や、マウスにさらなる遺伝子変異を導入することによって生体レベルで検証しています。また、大腸がんの死因の9割が浸潤・転移によるとされ、浸潤・転移の制御なしには大幅な予後改善は望めないことから、マウス生体を用いたスクリーニングにより浸潤・転移に関与する遺伝子を同定し、転移の分子機序を解明しようとしています。

がん細胞の周辺には、線維芽細胞、免疫細胞や血管などが存在し、がんが成長し、浸潤・転移するための土壌「がん微小環境」を形成しています。私たちは、主に遺伝子改変マウスを用いて、がん細胞と微小環境との相互作用の解明から新しいがん治療法の開発につなげることを目指しています。
がん細胞の周辺には、線維芽細胞、免疫細胞や血管などが存在し、がんが成長し、浸潤・転移するための土壌「がん微小環境」を形成しています。私たちは、主に遺伝子改変マウスを用いて、がん細胞と微小環境との相互作用の解明から新しいがん治療法の開発につなげることを目指しています。

2) 腫瘍医化学部(担当:笠原広介)

現在、多くの抗がん剤の分子標的として、細胞周期を制御するリン酸化酵素(キナーゼ)群が注目されています。私たちは、生化学・分子生物学・細胞生物学的な手法を用いて、これらキナーゼ群を時空間的に解析し、がんにおける細胞周期の制御異常の原因をつきとめる研究を進めています。

HeLa細胞(ヒト子宮頸がん由来)のタイムラプス観察:染色体(H2B-GFP)が凝縮、整列、分配される過程を3分間隔で撮影した。
HeLa細胞(ヒト子宮頸がん由来)のタイムラプス観察:染色体(H2B-GFP)が凝縮、整列、分配される過程を3分間隔で撮影した。

連絡先

〒464-8681
名古屋市千種区鹿子殿1-1
愛知県がんセンター研究所

分子病態学部 青木 正博
メールアドレス
TEL:052-764-2973
FAX:052-763-5233

腫瘍医化学部 笠原 広介
メールアドレス
TEL:052-762-6111(内線7025)
FAX:052-763-5233

薬学研究科広報委員会