名古屋市立大学 大学院看護学研究科・看護学部

研究室紹介

ケアシステム看護学   国際保健看護学

Department of Global and Community Health

所属教員

所属教員一覧
(平成30年4月1日現在)
役職 氏名 研究室
教授
樋口 倫代 405
准教授
金子 典代 409

下段左より 金子 樋口 上段左より 吉野(M2) 中川(M1) 美藤(M3) 寺尾(OB)
下段左より 金子 樋口 上段左より 吉野(M2) 中川(M1) 美藤(M3) 寺尾(OB)

研究室紹介

教員2名と博士前期課程大学院生3名(平成30年4月1日現在)のメンバーから構成されています。これまで、看護学、健康行動学、社会学、医療人類学、経済学、マスコミュニケーション学と様々なバックグラウンドの大学院生を受け入れてきました。各自の専門や活動経験を活かし、研究、教育を行っています。現時点で、本研究室から卒業した大学院生の修了後の主な勤務先は、大学(教員)、大学病院(看護師)、データマネージャー(臨床研究センター)、市町村保健所・保健センター(保健師)、病院(保健師)、NPO(理事)となっています。この伝統を受け継ぎ、これからも学際的な環境をめざし、人びとの健康の社会的側面について考え、行動することをめざす学生を積極的に受け入れて行きます。大学院受験ご希望の方は こちらをご参照ください。現在の院生の紹介文は こちらをご覧ください。

Introduction

as of April 1, 2018

AppointmentNameOffice
Professor HIGUCHI, Michiyo 405
Associate Professor KANEKO, Noriyo 409

The Department of Global and Community Health, Nagoya City University School of Nursing consists of two faculty members and four master course students (as of February 1, 2016) with diverse experiences. (We are now preparing for accepting doctoral students.) We strive to keep multidisciplinary environment and to think together about social aspects of people’s health.

The department is responsible for teaching "Epidemiology", "Basic Statistics", "Behavioral Science" and "Global Health", for undergraduate and master course students.

For research, we employ public health approaches. Dr. Michiyo Higuchi has worked on access to health in resource-limited settings, and Dr. Noriyo Kaneko has expertise in sexual health promotion and prevention study on HIV/AIDS among MSM. The department members hold a study meeting (reviews on members’ research progress, journal club and others) twice a month.

We aim to study connections between people’s health and community, society as well as the world, then to take actions, even each of which might be small, based on what we have learned.

(The department’s new website is now under construction. When it is ready, it will be announced here.)

教育内容紹介

学部では、保健統計学I、II、疫学、健康科学、国際保健活動論、臨地実習を、大学院博士前期課程では、疫学適用論、国際保健学特論、国際保健学演習を担当し、研究方法論を分担しています。

今後は、博士後期課程で国際保健学特講、公衆衛生学特講、ケアシステム看護学特講演習を開講予定で準備中です。

研究内容紹介

公衆衛生学、すなわち、疫学、健康行動学、健康社会学、ヘルスプロモーションなど学際的なアプローチを用いて、人びとの健康と地域、社会、世界とのつながりについて考え、行動することを目指しています。

樋口は、大学卒業後9年間臨床医として勤務したのち、タイのプライマリヘルスケアマネージマント修士課程で学んだことをきっかけに、公衆衛生に方向転換しました。アジアの4か国(タイ、インドネシア、東ティモール、フィリピン)で生活した経験を持ち、開発途上国のプライマリヘルスケアに関する実践と研究に携わってきました。調査・研究では、健康に関わるリソースへのアクセスに関して、必須医薬品へのアクセス、慢性疾患の継続ケアへのアクセス、プライマリヘルスケアへのアクセスと範囲を拡げながら混合研究法を用いて行っています。最近では、健康の社会的決定要因、そして、そのエビデンスをもって人びとの健康を実現させるための、特にコミュニティレベルでのヘルスシステムにも関心を持っています。また、これまでの経験から、健康の社会的側面に関わるNGO・NPOとの交流・協働を継続しています。教育においては、研究と現場をつなぐことができる人材育成を目指しています。(公衆衛生に関わる人づくりについてめざすところについては、 こちら(PDF 438.7 KB)をご覧ください

金子は、大学の保健学科を卒業し看護師・保健師の資格を取得した後すぐにアメリカにわたり、公衆衛生大学院で健康行動学を学びました。アメリカでHIV・AIDSの予防、セクシュアルヘルスの研究を開始して以来、現在に至るまでこのテーマで研究を行っています。集団レベルでHIV/AIDSの予防を推進するためには、感染可能性の高いポピュレーションを見極め、その対象者に効果的な予防介入を継続的に実施することが重要になります。日本ではゲイバイセクシュアル男性におけるHIV/AIDS感染拡大が最も深刻であり、コミュニティベースの予防プログラムの立案、実施、 評価に資する研究を当事者、NGO、行政、医療専門家、研究者のパートナーシップのもと行ってきました。HIV/AIDSに限らず、女性のセクシュアル ヘルス、生活習慣病予防に関する研究も行っています。国外では、過去にスリランカでの糖尿病有病割合の疫学調査に携わった経験があり、現在は韓国、イギリス、モンゴルの研究チームと共同研究を行っています。教育では、HIV/AIDS、性感染症をテーマとし、感染症の予防対策、ニーズアセスメント調査、予防介入の効果評価の方法などに力を入れて指導しています。

本研究室では毎月ゼミを実施しています。教室の教員、大学院生、卒業生も交えて活発な議論を行っています。主に月曜日に実施しています。スケジュールは教員金子にお尋ねください。

国内外の学術雑誌への論文発表、国内外の学会での研究成果を発表するほか、学会シンポジウム、研究成果発表会等の講演、招聘教員による講義を通じて研究成果を広く公開することに努めています。これまでも、海外の研究者を招聘し、国際協働研究を実施してきましたが、今後もさらに充実させ、また、留学生の受け入れにもチャレンジしていきたいと考えています。

研究事例

過去の大学院の博士前期課程、博士後期課程の学生の研究テーマは下記のとおりです。

博士前期課程

多くの院生は、研究成果を国際誌、国内ジャーナルに投稿しています。

  • HIVに対する抗レトロウィルス療法のランダム化比較試験の報告の質評価
  • 養護教諭における中学生・高校生からのネット上のいじめの相談を受けた経験とその関連要因
  • 就労男性における飲酒と喫煙習慣がおよぼす脳血管疾患の発症リスクへの影響
  • 20-30歳代の出産経験の無い女性における子宮頸がん検診受診に影響する要因ー日本とオーストラリアの比較ー
  • MSM (Men who have sex with men)における商業施設利用とHIV/性感染症の予防に関する研究
  • 子宮頚がん検診に関連する知識・認識・受診行動の調査
  • 看護師の手指衛生遵守率向上に向けた効果的な感染予防教育に関する研究
  • 愛知県における在日スペイン語系ラテンアメリカ人の保健医療に関する情報行動とその環境要因に関する研究
  • 近畿地域在住のMSMにおけるコンドーム使用行動とその行動に影響する要因の研究
  • 学校における性及び性的指向の実態と対応に関する研究(思春期学に掲載)
  • 看護行為の説明や意思決定についての看護師、患者の認識と実際に関する研究
  • 若年女性の年齢による性行動の変動と関連する要因について
    ~インターネットを用いた量的研究~
  • HIV陽性判明後における早期医療機関受診支援に向けた基礎研究
  • HIV陽性者を取り巻く社会環境の現状に関する研究
  • Men Who Have Sex With MenのHIV/性感染症の予防行動における阻害要因および促進要因に関する研究
  • 看護職者における職業感染予防に関する研究
    ~予防接種、抗体検査受検、感染予防意識について~
博士後期課程
  • 金子典代:日本のゲイ・バイセクシュアル男性を対象としたHIV感染予防介入の評価に関する研究 -介入評価指標としての行動変化ステージの活用と、‘hidden population’に対する調査法の開発-
  • 福山由美:慢性疾患患者へのヘルスケアシステムに関する研究 -PACIC日本語版開発とHIV医療における看護マネジメントの初期的評価-
  • 塩野徳史:保健所におけるHIV抗体謙受検者の特性と感染判明後の受診行動に関する研究

関連リンク