名古屋市立大学 大学院人間文化研究科・人文社会学部

人間文化研究所

サイエンスカフェ

【開催報告12月17日】サイエンスカフェ 三浦哲司准教授 若者がまちを変える!-若者会議の全国動向

[2016年11月29日]
第78回 Human & Social サイエンスカフェ
日時:2016年12月17日(土)15:00~17:00
講師:三浦哲司准教授(地方自治論、行政学)
テーマ:「若者がまちを変える!-若者会議の全国動向―」
  • 内容:わが国では今、「若者会議」を設置する自治体が増えています。この会議は、主に10 代から20 代の若者が参加し、まちのあり方を考えるものです。今回は若者会議に注目し、その意義と可能性について考えます。
  • 参加記
6月の参議院選挙から18歳選挙権が始まり、SNSなどによる若者の政治活動もあり、私は「若者会議」に興味を持ち参加させていただいた。三浦先生は恩師今川晃教授の「地方自治は現場」の教えを実践しており、まず学生と地域住民を巻き込む事例を幾つか挙げられた。名市大の「主権者教育」は学生による参議院期日前投票の会場設営・運営を行ったことが説明された。また地域と学生との共生を図るため、滝子キャンパス内でさつまいも畑を住民と学生とで共同運営しているという報告に私は微笑ましく思った。
「若者会議」とは10代20代の若者が集い街や地域を考えるにあたり、若者の郷土愛の熟成が期待されると述べられた。事例としての2012年から始まった長野県「小布施の若者会議」が挙げられ、これは小布施町長の若者への理解に共感した若者によって引き継がれ、首都圏大学と連携し未来について話すイベントが毎年開催されている。ここ愛知県の若者会議は新城・昭和区・半田・岡崎・蒲郡・瀬戸などで実施されている。先に名古屋若者会議は内容が異なり行政と関わっていない若者同士のネットワークであると話された。次に新城の場合は「若者議会」という名称で新城市長が若者の活動に注目し公約に若者政策を掲げた。予算(一千万)もつき高校生も参加しているのは頼もしい限りだ。そして、2016年9月から始まった三浦先生が関わる昭和区の若者会議が紹介された。参加する若者(大学生)30名のうち昭和区民は1名だけのために、まず昭和区を知るフィールドワークから始めたとのことだ。若者は情報収集能力が高いがどこまで指導し、行政側はどこまでメンバーに委ねるかの線引きが困難であると話された。また、行政同志の「相互参照」により全国各地に波及する若者会議に懸念があるとも述べられた。この懸念に対して、各地域の若者会議は独自性に欠ける「金太郎あめ」になってしまうのであろうという感想を持った。
最後に参加者同士の話し合いと発言の時間がもたれた。ある参加者からの若者でない者はどうしたらいいのかという発言に笑いを誘われ、和気藹々とした雰囲気で参加者各自が発言できました。
中村裕子(「市民学びの会」会員)

開催案内のPDFファイル(681.5 KB)

  • 会場の様子

    会場の様子