名古屋市立大学 大学院人間文化研究科・人文社会学部

人間文化研究所

サイエンスカフェ

【開催報告10月15日】第77回サイエンスカフェ 曽我幸代准教授 持続可能な社会と教育-ESD のこれまでとこれから

[2016年09月13日]
第77回 Human & Social サイエンスカフェ
日時:2016年10月15日(土)15:00~17:00
講師:曽我幸代准教授(持続可能な開発のための教育、国際理解教育)
テーマ:「持続可能な社会と教育ESD のこれまでとこれから―」
内容:気候変動や経済格差、金融危機といった現代的な諸問題は深刻化しています。ESD(持続可能な開発のための教育)では、こうした問題と自分自身の生活との関わりを捉え直します。「国連ESD の10 年」を終えた今、改めてESD の可能性と課題を考えてみましょう。
参加記:
私は、雅楽や八雲琴といった祭典奏楽の継承活動などを通じて、地域づくりに関わっていきたいと考えています。「世界遺産や地域の文化財等に関する学習」「環境学習」など、関連する様々な分野を"持続可能な社会の構築"の観点からつなげ、総合的に取り組むというESDの概念はとても魅力的です。サイエンスカフェでは、同じテーブルの方々とのコミュニケーションの後、ESDの変遷(ESDに関わるユネスコ等による国際会議等の経緯等)について学ぶことができました。
ESDが目指すことの中には「人間の尊重」「多様性の尊重」がありますが、同じテーブルの方々とのコミュニケーションによって、他者理解の大切さを実感できる出来事がありました。隣に座られた方の居住地が、偶然にも、雅楽奏楽先の神社のご近所であることが分かり、後日、ご家族で秋の祭礼にお越しいただきました。「近くに住んでいたのに、お祭りがあることを知らなかった。子どもにとって良い体験になりました」と言っていただき、とても嬉しかったです。サイエンスカフェが良いきっかけの場となりました。
ESDの変遷についてのお話では、1945年採択の『国際連合教育科学文化機関憲章(ユネスコ憲章)』が、特に印象に残りました。「ここに終りを告げた恐るべき大戦争は、人間の尊厳・平等・相互の尊重という民主主義の原理を否認し、これらの原理の代りに、無知と偏見を通じて人間と人種の不平等という教義をひろめることによって可能にされた戦争であった」「政府の政治的及び経済的取極のみに基く平和は、世界の諸人民の、一致した、しかも永続する誠実な支持を確保できる平和ではない。よって平和は、失われないためには、人類の知的及び精神的連帯の上に築かなければならない」この憲章が、第二次世界大戦中に検討され、戦後すぐに採択されたことに、感銘を受けました。サイエンスカフェでは、この憲章を源流とするESDの大切さを再認識できました。
「アユチ雅楽会」「八雲琴の会」 渡邊
pdf版の案内は以下

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