名古屋市立大学 大学院人間文化研究科・人文社会学部

人間文化研究所

マンデーサロン

【2019年2月12日開催報告】マンデーサロン 官治と自治:中国のコミュニティガバナンスの現状と課題

[2019年04月23日]
マンデーサロン
「官治と自治 : 中国のコミュニティガバナンスの現状と課題」
2019年2月12日(火) 18時~19時30分(曜日・時間に注意)
兪祖成氏(上海外国語大学国際関係与公共事務学院准教授)
  • 内容
中国のコミュニティガバナンスに焦点を当て、「官治と自治」という 視座から、現状と課題を明らかにし、今後の方向性を展望します。
  • 参加記
筆者と兪氏とは大学院の同窓生という間柄で、10年ほどの付き合いになる。今回、兪氏は本学の客員研究員として名古屋に1カ月ほど滞在し、日本のコミュニティガバナナンスの動態に関する在外研究を行なうことになった。こうした事情もあり、また松本所長の配慮もあって、このたびのマンデーサロンでの報告が実現した。
当日の報告のテーマは「官治と自治-中国のコミュニティ・ガバナンスの現状と課題」で、内容は中国国内の地域コミュニティ(「社区」といわれる)がどのような活動を展開しているのかについてであった。兪氏によると、現政権では「住民自治の機能を果たさせるべきである」という方針もあり、NPOのサポートを通じた地域コミュニティの新たな活動が始まりつつある。一方で、地域コミュニティの活動を担う住民に関しては、大半の者が日々の暮らしで慌ただしく、地域の問題に関心を寄せる余裕が持てない実態にあるという。
地域コミュニティの活動をエンパワーメントする具体的な手法は、日本でも少しずつ開発されつつある。とはいうものの、日本の大半の地域コミュニティも、依然として中国と同様の状況にあるように思われる。いかにして地域コミュニティをエンパワーメントし、主体性を備えた地域コミュニティづくりを推し進めていくか。両国が同様の課題に直面している実態を垣間見ることができた。
三浦哲司(名古屋市立大学大学院人間文化研究科 准教授)
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開催案内のPDF版チラシはこちら(267.5 KB)