名古屋市立大学 大学院人間文化研究科・人文社会学部

人間文化研究所

マンデーサロン

【開催報告2017年2月6日】マンデーサロン 人間文化研究所共同研究プロジェクト成果報告会(第2部)

[2016年12月25日]
マンデーサロン
人間文化研究所共同研究プロジェクト成果報告会(第2部)
2017年2月6日(月) 16時30分~18時
  • 内容
「都市と地域社会の持続可能性を向上させるシティプロモーションの可能性」(代表:三浦哲司准教授)
全国の自治体で注目が集まるシティープロモーションについて、最新動向も交えながら今後の可能性を検討します。
「地域視座の平和学習及び平和実践」 (代表:平田雅己准教授)
2016年度教養科目「平和論」における教育実践の成果と中京大学との共催シンポの内容に関する報告を行ないます。
  • 参加記
今回のマンデーサロンは人間文化研究科共同研究プロジェクト成果報告会第2回として開催された。 最初に登壇された三浦先生の報告は、地域におけるシティプロモーションの可能性についてであった。シティプロモーションとは「都市や地域の売り込み」という牧瀬稔さんの定義を紹介され、知名度の向上や自分の住む町への愛着の醸成、交流人口・定住人口の増加を意図するものだと続けられる。今年度は年間を通してセミナー、ワークショップを開催、加えて、「あいち地域づくり連携大学」の活動の一環として県内市町村職員と県大・名市大の学生がチームを組み、地域愛着をどのように育むかをテーマに知多市で意見交換を実施されたとのことだった。ふるさと納税返礼品合戦は市民にとっては歓迎すべきかと思えば、自治体の横並びが自縄自縛になる懸念もある。「子育ての街・流山」を謳った流山市の大成功は、過剰な人口流入を呼び込み待機児童を生み出したという。目的ではなく手段としてのシティプロモーションを意識し、限界や負の側面をも想定する必要があると結ばれた。名古屋市はじめ各自治体のシティプロモーションの動向から目が離せなくなりそうだ。
平田先生は、『「生き方」を問う平和の授業は可能か』とのタイトルで報告された。2009年から「平和論」の授業を5回開講され、昨年からは『ナゴヤ・ピース・ストーリーズ―ほんとうの平和を地域から』をテキストとし、地域視座の新たな平和学習のあり方を模索してきたといわれる。「平和論」という科目は、生きるための教養として必要な科目であり、地域固有の平和学習の体系化を目指すべきであるなどの知見も述べられた。今年の特徴は全15回のうち9回は市民講師を招いて授業を開講したことで、学生たちは市民講師との対話機会から多彩な「気づき」を得たといえるようだ。平田先生ご自身も、「授業のコミュニティー化」の可能性を示唆され、「市民学びの会」メンバーとしては、嬉しいご発言だった。
「市民学びの会」会員 重原惇子

開催案内のPDFファイル(688.9 KB)

  • 会場の様子(上)と報告者(下)

    会場の様子(上)と報告者(下)