名古屋市立大学 大学院人間文化研究科・人文社会学部

人間文化研究所

マンデーサロン

【開催報告7月12日】マンデーサロン 新任3教員(小林直三・榎木美樹・宮下さおり)研究を語る

[2016年08月15日]
マンデーサロン
講師 小林直三・榎木美樹・宮下さおり
2016年7月12日(火) 午後5時30分~7時30分
マンデーサロンは本来、月曜日の5時限目に開催するが、2016年7月には、より多くの人々に参加してもらうために、教授会終了後の12日火曜日の17:30より行った。今回のマンデーサロンでは2016年度より名古屋市立大学大学院人間文化研究科に赴任した三名の新任教員の方々に、これまでの自己の研究経歴を紹介していただくという形式をとった。
現代社会学科の小林直三教授は「中絶権と憲法哲学:立憲主義と民主主義の狭間で」というテーマで自己のこれまでの研究をお話しいただいた。特に今回の小林教授の発表は自身の著書の内容の紹介であった。発表ではなぜ憲法学者が中絶権について研究しているのかについて、憲法の観点からは中絶権が保証され、憲法学とはマイノリティへのこだわりが必要だという主張がなされた。
国際文化学科の榎木美樹准教授は「インドにおける仏教徒運動:アンベードカルと佐々井秀嶺」というテーマで発表した。榎木准教授は自身のインドやバングラデュでの外務省専門調査員やJICA、NPO法人、等での自己の研究・実務経歴について紹介しつつ、インドの不可触民問題について、アンベードカルや佐々井秀嶺といった仏教に基づく活動を行った人々を取り上げることにより紹介した。
現代社会学科の宮下さおり准教授は、「中小企業における経営者家族の労働:特に妻の労働を焦点に」というテーマで、日本の都市部における中小企業の経営者家族の労働について、なぜ経営者の妻たちは低報酬でも高い労働意欲を持って働くのかや、経営者の妻が事業労働に携わることは社会的にどう評価されてきたのかといった問題提起をし、これに関して「生きられた経験」という観点からの調査事例を紹介した。
いずれの研究も本学に赴任したばかりの研究意欲の高い研究者による発表であり、本来の時間をオーバーした熱のこもった議論がなされた。
市川哲(本学人間文化研究科教員)