名古屋市立大学 大学院人間文化研究科・人文社会学部

人間文化研究所

マンデーサロン

【開催報告11月16日】マンデーサロン 台湾における日本語教育の実施と学習指導要領 張汝秀

[2015年10月09日]
マンデーサロン
台湾における日本語教育の実施と学習指導要領
~12年国民教育における第二外国語教育の学習指導要領~
講師:張 汝秀 (台湾・文藻外語大学)
2015年11月16日(月) 午後4時30分~6時

台湾といえば、新日の印象が強く、現地に行っても日本語を話せる人が少なくないことを思い起こす。戦時中の日本の統治下の教育により日本語を話せる年配の方もいれば、日本のアニメ・ドラマ・映画・歌、俳優や歌手、アーティストなどの影響もあり、日本語を学ぶ若者も多い。
言語教育が時に成長戦略と関係し、英語をはじめとする先進国や新興国の言語が国際社会を生きる上で身につけておきたい言語として考えられる傾向にある。台湾も同様に、隣国との関係からさまざまな言語が第二外国語として高等教育段階で教えられているのが現状である。しかしながら、いまだ半数以上の学生が日本語コースを履修しているという。
こうした状況から何が読み解けるのか、個人的関心が残るものの、本会の報告では近年少子化の影響もあり、日本語学習者の数が減りつつあることが共有された。また、昨年8月から本格的に実施された「12年国民基本教育」にともない、中高のカリキュラムの接続や、高等教育段階における日本語習得年数の学生による相違などの問題に直面していると国内の検討課題について報告がなされた。
多文化共生社会において自分自身とは異なる背景をもつ他者を理解するために、また自身の「ことば」を相対化するためにも、言語教育が担う役割は大きいと言える。こうした状況に鑑みると、本会の報告内容は日本においても共通課題として、小中高の学校システムや大学における第二外国語教育のあり方のみならず、英語や国語、また多様な言語を包括する「ことば」について今一度捉え直す必要があるように感じた機会であった。

曽我幸代(本学専任講師)

台湾における日本語教育の実施と学習指導要領 張汝秀

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