名古屋市立大学 大学院人間文化研究科・人文社会学部

人間文化研究所

マンデーサロン

【開催報告11月9日】マンデーサロン 国際機関で人類学者として働くこと アルメル・フォール

[2015年10月09日]
マンデーサロン
国際機関で人類学者として働くこと
~世界銀行、アメリカ、ベトナム、マダガスカル、フランス~
講師:アルメル・フォール Armelle Faure (世界銀行コンサルタント、人類学者)
2015年11月9日(月) 午後4時30分~6時

今回のサロンでは世界銀行コンサルタントであり、人類学者のアルメル・フォール氏に、これまでフォール氏が行ってきたアフリカでの人類学的研究や、世界銀行でのコンサルタントとしての活動、および現在継続している出身国フランスのドルドーニュ川流域での調査プロジェクトについて講演してもらった。フォール氏は大学で人類学を学び、アフリカ、ブルキナ・ファソのビサ人の社会で人類学的なフィールドワークを行った。そしてブルキナ・ファソで建設された大型ダムであるバグレ・ダムの建設による住民移転がビサ社会にどのような影響を与えたのかに関する調査結果を出版した。

国際機関で人類学者として働くこと アルメル・フォール1その後、フォール氏は世界銀行のコンサルタントとして18か国で活動してきた。そして現在では出身国フランスのドルドーニュ川流域のダム建設により移転した人々100人を対象としたオーラル・ヒストリー調査に従事している。今回のサロンでは特にモーリタニア、中国、マダガスカルでの世界銀行コンサルタントとしての経験とフランスでの最近の活動内容についてお話しいただいた。
そして講演の最後には学生に向け、フィールドワークをし、本を読み、チャンスがあれば国際機関で働くチャンスを得てほしい、かつての私がそうだったように、とのメッセージを話していただいた。会場からは、先住民社会での観光開発の問題点についてや、再移転後の人々の職業が一時的な就労になってしまわないかという問題、開発援助の際の資金の流れの透明性の問題、異なる学問分野の研究者や専門家と共同活動をする方法、コンサルタントとして得たデータをいかにして学術的な論文として利用するかという問題等についての質問がなされ、活発な議論が展開された。

市川哲(本学准教授)

国際機関で人類学者として働くこと アルメル・フォール

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