名古屋市立大学 大学院人間文化研究科・人文社会学部

人間文化研究所

マンデーサロン

【開催報告10月26日】MS 我が国における故人との絆のあり方: 臨床心理学の立場から 山中亮教授

[2015年10月05日]
マンデーサロン
我が国における故人との絆のあり方: 臨床心理学の立場から
2015年10月26日(月) 午後4時30分~6時
講師 山中亮 教授 (臨床心理学)

既に10年ほどの歴史がある「マンデーサロン」は授業と重なりにくい月曜5限の時間ですし、楽しく拝聴しています。前回の川本徹先生に引き続き、今年度新しく赴任された先生のご研究を紹介して頂く、またとない機会になりました。また、難しい事柄を難しい言葉で述べることは比較的た易いことでしょう。マンデーサロンは、それを易しい言葉で私のような専門外の者にも分かりやすく説明して頂ける、そんなサロンです。
山中先生のご授業を前期履修させて頂きましたが、先生の穏やかなお人柄が滲み出ている優しい語り口に思わず引き込まれました。
大切な人との死別を体験すると、多くの人々に特徴的な反応がみられる、この反応を「悲嘆」と呼ぶそうです。これまでの臨床心理学では、故人との関係を断ち切る、つまり故人との絆を断念するというプロセスが、この悲嘆からの立ち直りに重要だとされてきました。しかし一般人が容易に想像しえることですが、その考え方が1990年代以降、故人との続いている絆を確認し、他者と共に分かち合うことを重視する考え方に変わってきている、というのが山中先生が一番おっしゃりたかったこと、だと思います。
私が思った疑問は、死別でも色々な場合が想定される。自然死なら仕方がないと思って諦められるかも知れないが、自然死でない、例えば自殺のような場合は、もっと深刻な受け止め方になるのではないか、ということでした。

天野 哲孝(人間文化研究科前期課程院生)

山中先生

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