名古屋市立大学 大学院人間文化研究科・人文社会学部

人間文化研究所

コラム

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マンデーサロン コラム 2013年4月22日(月)

[2013年06月19日]
マンデーサロン 2013年4月22日(月)
講師:藤田榮史教授(労働社会学)
テーマ:研究プロジェクト報告会(3)「名古屋圏における青少年の自立に関する研究」

マンデーサロン藤田先生写真

今回の報告を、現場でこの問題に向き合っている者として、興味深く拝聴いたしました。一般の方々にはなかなか認識されていないサポートステーションについて、評価いただいたこと、大変嬉しく思います。
サポートステーションには、毎日、様々な問題を抱えている方が来所されます。キャリアカウンセラー、臨床心理士がカウンセリングを実施していますが、それだけでは、解決できない問題が多いようです。例えば、ひきこもり経験者やニートとされる方は、長く社会とつながりを持たずにいたことで、本来ならば得られたはずであろう安心感や、他人からの承認・自己肯定などの経験が少ないのは明らかです。サポートステーションには、そういう方々が社会とつながるきっかけを提供するという役割も必要となります。

また、ご報告にあったように発達障害特性を持った方も多いのですが、精神疾患(うつ病等)の方も一定の割合でいらっしゃいます。一度は就職したものの、病気のために退職せざるを得なかった方は、再発の恐れを抱きながら、就職活動をされています。そういう方には、福祉領域の支援と連携することで、不安を少しでも取り除くことができます。
私たちスタッフには、多様な支援ツールを開発したり、支援ネットワークを構築することも求められていると認識して、活動をしています。今年は、新たに学校連携事業も始まりました。中退者や在学生にも対象を広げて支援していこうというものです。サポートステーションに期待されるものが、事業年度を重ねていくほど大きくなっていくことに、身の引き締まる思いです。
私は、今回のこの報告会に参加させていただいて、「これからも、一人でも多くの方の笑顔を見るために、努力していこう」とあらためて思いました。このような機会をいただき、本当に感謝しております。ありがとうございました。

いちのみや若者サポートステーション キャリアカウンセラー 飯田裕子

マンデーサロン 全体写真

※なお、本マンデーサロンの様子は、2013年4月23日の中日新聞朝刊で紹介されました。

中日新聞掲載記事