名古屋市立大学 大学院人間文化研究科・人文社会学部

人間文化研究所

コラム

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マンデーサロン 2012年11月5日(月)

[2012年11月05日]
マンデーサロン 2012年11月5日(月)
講師: ブライアン・リーさん(香港特別行政区政府教育局訓導和輔導組督導)
テーマ:「香港の教育―輔導(ガイダンス・カウンセリング)の発展の過程」

私が香港オタクになったきっかけは、高校不登校の引きこもり中に偶然見た一本の香港映画である。マンデーサロン 2012年11月5日(月)その後、香港の大衆文化研究で修士号を取得し、香港中文 大学に留学。映画誌への執筆、カルチャーセンター講師もつとめた。今や香港人の身内がいることもあり、「香港」の二文字 に相変わらず敏感である。ちょうど、今回のテーマの関連文献といえる『公教育と子どもの生活をつなぐ香港・台湾の教育改 革』(山田美香著、風媒社)を拝読中だったこともあり、家族全員で出席させていただいた。
我ら港日家族にとって香港の教育現場の問題はどれも当事者となりうる問題で、特にいじめ問題は興味深い。寝屋川市中学生いじめを題材にした演劇が教材として用いられているとのことだったが、香港では日本と異なり、クラスで集団的に1人をいじめるといったことは起こり得ないと聞いている。力の強い子どもが弱い子を個人的にいじめ、傍観者はあくまでも傍観に徹するという香港型いじめの具体的事例もドラマ映像などで拝見してみたかった。
個人的に関心を持ち、正に情報収集中である「香港の義務教育の場における広汎性発達障碍児への支援」についても、質疑応答で通訳の山田先生に助けていただき、李先生から丁寧な解説をいただいたうえ、教育現場でいじめ防止をアピールする缶バッジまでお土産にいただき、とてもよい記念になった。

井藤知美(フリーライター)