名古屋市立大学 大学院人間文化研究科・人文社会学部

人間文化研究所

コラム

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マンデーサロン 2012年10月15日(月)

[2012年10月15日]
マンデーサロン 2012年10月15日(月)
講師: 中原 聖乃さん(名古屋市立大学非常勤講師、中京大学社会科学研究所特任研究員)
テーマ: 「放射能リスクと離散リスクにゆれる
マーシャル諸島ロンゲラップコミュニティの 帰還プロジェクト」

私の地元静岡県焼津市は「第五福竜丸」の母港です。次の世代に核の脅威を伝えたいと思い、市民活動をしています。マーシャル諸島には2回行き、被爆者の方達とお話をする機会もありました。マンデーサロン 2012年10月15日(月)
「放射能リスクと離散リスク」、本当に難しい問題だと思います。島(故郷)に戻りたい、しかし、放射能のリスクが怖い、帰島して生活したら自分達だけの問題ではない、次世代にも放射能の影響があるのではないかという不安。 マーシャルの人達は被曝によりさまざまな病気に悩まされています。治療の為に飲み続けている薬の副作用にも悩まされています。 島の人達がこのように思うのは当然の事だと思います。この苦しみは自分達を最後にしてほしいと言っていました。第五福竜丸の乗組員も同じ事を言っています。 私は、今の福島も同じ状況に置かれていると思います。福島の未来とマーシャル諸島の今は同じではないかと感じます。

杉本 智子(yaponesiafreeway)

2011年と2012年に、マーシャル諸島共和国へ行ってきました。私は静岡県焼津市に住んでいますが、焼津市は1954年アメリカによる 水爆実験「ブラボー」の被害にあった第五福竜丸の母港です。マンデーサロン 2012年10月15日(月)
中原さんのお話で、マーシャルの現状を知ることができました。私たちがマーシャルを訪れた時には、2012年12月までにロンゲラップに帰島しないと、アメリカは毎月の援助資金を打ち切る、と聞きました。私は、島全体の除染が完了してはいないのに、27年ぶりに島に帰るのだろう か?とドキドキしていましたが、今のところ、島民の大きな引越しはない、ということでした。故郷に帰りたい人が半数以上、しかし、手放しで喜べない現実。これからもその不安は続くのではないかと思います。 他にも、「ジェーヌクン」というタコの木から作られるようかんのお話が印象に残りました。今ではロンゲラップ島民全員が「ジェーヌクン」を 作れるそうです。
日本やアメリカの統治によりマーシャルの人々の生活が変わってしまった今、昔ながらの物を復活させる動きは、とても素晴らし いと思います。 今回マンデーサロンに参加できて、本当に良かったです。中原さんのお話で、マーシャルのことにもっと関心が出てきました。ありがとうございました。

池谷千穂 (yaponesiafreeway)