名古屋市立大学 大学院人間文化研究科・人文社会学部

人間文化研究所

コラム

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53回サイエンスカフェ 2012年8月19日(日)

[2012年08月19日]
53回サイエンスカフェ 2012年8月19日(日)
講師: 古賀弘之准教授
テーマ: 「保育と音楽―乳幼児にとって音楽活動はどんな意味があるの?」

53回サイエンスカフェ 2012年8月19日(日)

8月のサイエンスカフェは古賀准教授を講師に迎えて行われた。託児つきに加え親子参加のワークショップもあるということで、大盛況であった。
まず「ちゃちゃつぼちゃつぼ」の手遊びでウォーミングアップ。参加者全員が挑戦した。しかし簡単にできた方から苦戦する方まで様々。一気に笑いがあふれて和んだ雰囲気となった。続いて音楽教育の代表的メソッドの紹介から、わらべうたの効果へとお話が進められた。わらべうたは話し言葉の延長線上にある音楽で音程の幅が2~3度と狭いことや、わらべうたを歌いながらの遊びは身体動作やグループ行動を伴うため、乳幼児の音楽的発達ばかりでなく身体能力や社会性の発達の側面から有用であることが説明された。
後半はワークショップ。会場内の託児スペースで、乳幼児と保護者の方々、保育士の方、保育士志望の学生さんと一緒に実際に古賀准教授がわらべうた遊びを実践してくださった。ぐずり声や泣き声が聞こえてきた前半とはうってかわって子どもたちの笑い声。もちろん大人からも笑顔があふれた。
保育の現場でわらべうたを扱うことは以前に比べ少なくなったと聞くが、様々な側面からの効果をこうして改めて聞くと、古賀准教授には保育士養成の面からわらべうたの継承に努めてほしいと願うばかりだ。
そしてもう一点。全体を通して、お父さん方や祖父母世代の方々の熱心な姿も印象的であった。子育て支援策が急務となっている日本だが、母親だけが育児を抱え込まない社会の動きを見た感があり、日本の将来に一筋の光を感じたのは気のせいではないだろう。

梶田美香(人間文化研究科博士後期課程修了生、名古屋芸術大学非常勤講師)