名古屋市立大学 大学院人間文化研究科・人文社会学部

人間文化研究所

コラム

人間文化研究所創設2005年からのコラムはBLOGからご覧になれます。

51回サイエンスカフェ 2012年6月24日(日)

[2012年06月24日]
51回サイエンスカフェ 2012年6月24日(日)
講師:小林かおり教授
テーマ:「アジアのシェイクスピア上演」

6月24日(日)、名古屋市立大学の「サイエンスカフェ」で小林かおり教授の「アジアのシェイクスピア上演」を聞く機会を得ました。演劇好きな私にとっては、とても面白く、興味がひかれるお話でした。 シェイクスピア劇が世界を駆け巡って、今アジア、とりわけ最近、韓国で盛んだとのことで「ああそうなのだ」とびっくりしたり感心したり。教授が言う「異文化との融合・・・アジア諸国の劇団との共同」とは、何か奥深いものを感じますが、人間にはどの国でも、どの時代でも普遍的に共通する流れがあるということでしょうか。それにしても、様々なシェイクスピアがあるのですね・・・。 約37~38本書かれた作品の変遷に興味が湧きます。歴史劇から始まって、喜劇、悲劇そしてロマンス劇とシェイクスピアだけでなく、人の人生の変遷そのものではないか。人は決して一人だけでは生きていけない。それぞれの時代の中で、苦しみ、もがき、そして喜びを得ながら生きていく。シェイクスピア(1564年~1616年?)も同じだったと思います。 エリザベス一世(1558年~1603年?)の時代なしには、これほどの作品はなかったと聞きます。イギリスはこの時代世界へ羽ばたいていく時代でもありました。その時代的背景にも興味がそそがれます。 我々はどうだろうか。いまや、日本も含めて世界中がさまざまに変動し、いつ何が起こるかわからない時代にいます。これからは暗澹たる時代が来てしまうのか、すばらしい時代を迎えることができるのか。いま生きている私たちに何ができるのか、どう生きていったらいいのか。 演劇は人間に与えられた武器です。いまどんな芝居なのか。そしてシェイクスピア劇で言えばどの作品なのだろうか。「演劇は自然を映し出す鏡(ハムレット)」とは・・・。 どうもありがとうございました。また、いきます。

小原 昭三(名古屋演劇鑑賞会)